読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ポジ熊の人生記

主に勢いに任せた雑記。ブログが大好きなので定期的にブログ論を書く癖があります。

スト2の投げハメに対する対抗手段がなくて禁じ手扱いであった

ゲーム

広告

小学校~中学校のあたりでストリートファイター2(以下スト2)が猛烈に流行してね。買った家などがあれば、普段好かれているいないに関わらずそこに殺到したものさ。今回はそんなスト2の思い出を語るよ。

ストリートファイター2

 

『ストリートファイターII』(ストリートファイターツー、Street Fighter II)は、カプコン制作の対戦型格闘ゲームで、『ストリートファイター』の正統続編。通称『ストII』(ストツー)。1991年にアーケードゲームとして登場し、爆発的ヒットを記録した。(中略)今日の対戦型格闘ゲームの雛形となり、多くのフォロワーを生み出した。また、多くの続編、ゲーム機への移植が行われ、対戦型格闘ゲームブームを引き起こした。特にスーパーファミコン版は国内販売本数約288万本、世界累計販売本数630万本[2]を誇り、対戦型格闘ゲーム史上売り上げ1位を記録し、同社最大のヒット作となる。ゲーム以外にもアニメ、実写映画、漫画、ドラマCDなどの幅広いメディアミックス展開が行われた。

ストリートファイターII - Wikipedia

 

おじさん世代では言わずもがな、な存在なんだけど、今の若い世代にはリアルに通じないかもしれないので説明をさせていただこう。これはステレオタイプの格闘家から相撲取り、手足が伸びる化け物インド人から電気亜人まで実に多彩なキャラクターを駆使し、最終ボスである『ベガ』を倒すために世界を渡り歩き戦うゲームである。

各キャラクターは一様ではなく、外見もそうだが技の当たり判定から癖までまさに十人十色(使えるキャラが8人という罠)であり、それぞれのプレイスタイルで戦える激熱な格闘ゲーである。

・・・おや、誰かな。「リュウとケンは一緒じゃん」なんて言い放つ人は。本当のことを口に出しちゃいけないって、あれほど教えたじゃない。この頃の彼らはマリオとルイージみたいなもんだったからね。仕方ないね。あとはケンに彼女がいたからね。どっちが強いとか、ある意味では戦う前に勝負がついているという...僕はリュウの味方だから(´;ω;`)

 

僕とスト2

同級生の中では割と早いうちに購入したせいか、我が家に普段来ないような蛮族リア充元気な男の子が殺到した。日常的に体形(デブ)で揶揄されて嫌な思いをしていたのに、こういう時ばかりはゴマを擦ってくる。こういうのを目の当たりして僕はスレていったのかもしれない!

さて、同級生が殺到する前夜などは、こっそりと練習をしたものだ。戦う相手はCPUしかいないからね。とりあえず格闘家の『リュウ』で練習したかな。まずは自分の思う通りにキャラを動かすのが大変で。その間にもCPUがボッコボコ殴ってくるから「うわまじひでえ、ちょ、まてよ!」なんてキムタクばりに焦ったのを記憶している。

スト2にはコマンドを入力することで「技」を繰り出すことができる。リュウでいえば↓↘→Pで波動拳という飛び道具を飛ばせるし、↓↙←Kで竜巻旋風脚という身体を貼った技を繰り出したりする。この頃は各キャラが覚えきれる範囲の技を保有しており、把握はそんなに難しくなく、その技の練習にひたすら打ち込んだものである。同級生より先に技を出せるようになった者は刹那的にヒーローとなることができた。「お前、昇竜拳出せるの!?スゲースゲー!!」何がステータスになるか、この世の中は本当に解らないものであるなw

 

喧嘩の火種

中学生が本能むき出しでやるゲームなんてのは、往々にして喧嘩の火種を生み出したものである。スーパーファイヤープロレスリング2という2人1組でプレイヤー同士で戦う4人同時接続のゲームでは殴り合いにまで進展していたのを記憶している。

だって、投げ技でダウンさせたあとに起こしてドロップキックとかするんだもん、そりゃ頭に血が上るよね!「骨が折れても試合を継続する」という鬼畜設定まで可能だった同ゲームでは、お互いの私怨を晴らすかの如き泥仕合を展開したものである。

 

さてスト2もそれと寸分たがわぬ争いゲーだったことは言うまでもない。だって、お互いにアバターを使ってひたすら殴り合うのだから、頭に血が上らないわけがないでしょ。しかも血気盛んな中学生だよ。どんなにゲームが上手でぐうの音も出ないほどボコボコにしても、「俺にはリアルがあるんだぜ」と言わんばかりに攻撃を仕掛けてくる。

これは本当に嫌だった。だからそういうことをする同級生の家には遊びに行きたくなかったのだけど、クローズドなコミュニティで生きていくには、当時はへりくだるしかなかったんだよなぁ。悔しい。何度泣かされたかわからん。

 

まぁ暗い話はさておき、スト2においては各自のセンスにより、どんどんと差がついていった。上手な人は負けなくなるし、下手くそな人は負けすぎてゲーム自体をやらなくなる。上手な人同士のバトルなんかは、半ばゲーム大会の決勝を見ているかのような張り詰めた空気が家の中に漂う。「おぉ~」「すげぇ~」そんな月並みだが称賛の言葉が飛び交うのである。

 

投げハメ、ズルすぎるだろ

ある日、僕が極めつつあったリュウが、とあるガイルさんに成すすべなく屠られる。「国に帰れ」とか言われても、その時の負け方はどーーーーしても納得がいかんかった。それはほかでもない「投げハメ」である。やり方はこうだ。

 

「弱Pまたは弱Kなど、繰り出した後に自キャラの静止時間の少ない攻撃を相手にガードさせる→ガード硬直時間は弱も強も一緒なので、その隙に接近して投げ技をかける」

 

なにこれズルくねぇ??

ズルいズルい、ズルすぎる!どうやっても回避できないやんけ!!

発想を転換して弱Pや弱Kをガードせずに向かっていくという応急的な技を一時的に編み出すも、そういう時に限って相手はひたすらに弱Pや弱Kを繰り出す。つまり「ピシピシ」と確実に体力を奪われるのである。「な、なんて狡猾なやつなんだ・・・」こういう相手に勝つには、こちらも投げハメをするしかなった。

今プレイしたらもう少し工夫しながらやれてたのだろうけど、当時のこれは本当に凶悪で、極端に例えるなら核兵器みたいなもん。こちらも所有して、打たれたらそれを行使しないと対抗できないし抑止力にもならん。そんな状況だった。

かくして「投げハメ」は同級生の間で禁じ手となり、繰り出そうものなら蔑視されるという縛りが出来上がる。だが、「そんな縛りでは俺の自由を奪えないぜ!」と言わんばかりに投げハメを繰り出してくる肝の据わった輩もおり、そこから展開される泥仕合も月に1回くらいは見られた。まぁそれ以後はすべからく、そいつはお招きされなくなるわけだが。

 

ルール内で行ったことだったよな(あとがき)

別にチートではなく、仕様の範囲内で編み出した技であったのに、それを禁じ手としてクローズドな不文律まで生み出し封じてしまうというのは、今考えれば情けない話だなと思う。積極的に攻めまくってハメに移行するいとまを与えない戦法もとれただろうし、飛び道具でけん制しつつ様子を見ることもできた。それを「反則」としてしまうあたり、まだまだ幼稚なのだなぁと思う。

ま、こういった動乱も含めてスト2の思い出なんだよなー

 

ザンギエフ最強の投げ技であるスクリューパールドライバーを覚えてからは、近所の小学生を相手にひたすら実験を繰り返した僕は、誰のことも批判することのできない鬼畜です・・・(´・ω・`)

 

終わり