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 神戸中央病院(神戸市北区、424床)は17日、入院していた患者3人が昨年、退院後に相次いでB型肝炎を発症して死亡したと発表した。感染経路は特定できていないが、3人から見つかったB型肝炎ウイルスはほぼ同一で、病院側は「院内感染を否定できない」と説明している。

 病院によると、死亡したのは、昨年7月に同じ病棟に入院していた60代から90代の男女3人。いずれも同病院で手術を受けた。その後、退院して自宅で療養するなどしていたが、秋になってから相次いでB型肝炎を発症。11月から12月にかけて肝不全で死亡した。3人とも入院前に肝臓の病気はなかったという。

 病院は保健所に報告し、神戸大病院に調査を依頼。当時3人が入院していた病棟に、B型肝炎を発症していないがウイルスがある患者がいたことがわかった。この患者と、3人から見つかったウイルスの遺伝子がよく似ていることから、病院はこの患者のウイルスが感染源になった可能性があるとみている。