NHK放送文化研究所が行った「国民生活時間調査」で、早く就寝する人が増えていることが17日、分かった。早起きや朝に働く人も増え続けており、人々の生活が朝型にシフトしている。
調査は1960年から5年に1度行っており、今回は昨年10月、全国の10歳以上の男女計7882人から回答があった。
調査結果によると、日本人の平日の睡眠時間は7時間15分。これまでの減少傾向が下げ止まった。夜は各曜日とも半数以上の人が午後11時には寝ており、前回の調査(2010年)と比べ、就寝時間は早まっていた。
一方、朝、寝ている人が半数を切る時間は、平日は午前6時15分、土曜は6時半、日曜は7時。前回と比べ、平日は5時~7時15分に就寝中の人が減り、早起きの傾向も進んでいた。
働く時間も朝に移行しており、職を持っている人の中で平日の朝8時より前に仕事をしている人は、2000年の13%から20%に増えた。これに対し、午後1時~5時、同5時半~9時半は減少傾向で、同僚らとの飲食など「仕事の付き合い」をする人も減っていた。
同研究所は「平日夜は40代など働き盛りの世代で早寝が増え、朝も若い世代を含む幅広い年齢層で早起きが増えている。仕事や学校など社会全体が朝型にシフトしつつあるようだ」としている。〔共同〕
NHK放送文化研究所、NHK