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民主党もゲス発言「安倍首相の睡眠障害を勝ち取ろう!」 中川元文科相 枝野幹事長が注意、陳謝
民主党の枝野幸男幹事長は17日の記者会見で、同党の中川正春元文部科学相が「安倍晋三首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」と発言したとして、「感情を傷つけられる方がいたとすれば、おわびを申し上げたい」と謝罪した。中川氏に対しては口頭で厳重注意したという。
文科相経験者でありながら、民主党関係者をも“ドン引き”させた中川氏の配慮を欠いた発言は、16日の党代議士会で飛び出した。
高木義明国対委員長が、睡眠障害で1カ月間の自宅療養が必要だとする診断書を提出した甘利明前経済再生担当相について「証人喚問を要求したが、きょうになって睡眠障害」と批判した。これを受け、代議士会長である中川氏が次のように呼び掛けた。
「これからいよいよ攻勢を掛けていきたい。首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」
さすがに「認識や配慮に欠ける部分があったとその場で思った」という枝野氏は、直後の本会議中に「軽率な発言だ」と注意した。中川氏は反省して発言を撤回したという。
枝野氏は記者会見で、神妙な表情を見せ、「今後こうしたことのないように、党内に十分に注意を喚起していきたい」と語ったが、代議士会では中川氏をいさめる発言は他の議員から出なかった。不倫議員の辞職でダメージを受けている自民党だが、野党第一党の見識もお寒い状況のようだ。