【ソウル聯合ニュース】韓国国会は10日に緊急本会議を開き、北朝鮮の長距離ミサイル発射を非難する決議案を採択した。出席議員248人のうち、賛成243人、棄権5人で可決された。
決議案は「北が4回目の核実験に続き、長距離ミサイルの発射を強行したのは、国連安全保障理事会決議に明確に違反するもので、朝鮮半島をはじめとする国際社会の平和と安保を威嚇する無謀な挑発行為と規定し、これを強く糾弾する」と非難した。
また「北の長距離ミサイル発射強行は国際社会における北の孤立をさらに深めるだけで、これによって支払われる代償は全面的に北当局の責任である点を厳重に警告する」とした上で「北が核実験、長距離ミサイル発射など挑発を中止し、核とミサイルプログラムを放棄し、国際社会の責任ある一員に復帰することを強く促す」と強調した。
さらに、「国会は北の挑発行為を絶対に容認しないことを再確認し、大韓民国政府と国際社会の対応策の準備に向け超党派的な協力を行う」と宣言。その上で、「朝鮮半島の安定と平和維持、核問題の根本的解決のために北を変化させ、国民の力と知恵を集めるために先頭に立つ」との立場を示した。
政府に対しては、国民の生命と国家の安保を脅かす北のあらゆる挑発や威嚇に対処するための強力で確固たる安保態勢を講じるよう要求した。また、国際社会と緊密に協力し、安保理決議を含む強力で実効的な制裁を導き出すとともに、核問題を含む南北当局者対話の再開などすべての努力を傾けるよう注文した。