【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は米ニューヨークの国連本部で9日(現地時間)、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と会談し、北朝鮮による4回目核実験と長距離ミサイル発射を受けた国連の対応策をめぐり協議した。外交部が10日、伝えた。
尹長官は席上、北朝鮮が国連安全保障理事会の決議を常習的に違反しているとし、安保理が強力かつ実効性のある制裁決議を採択し、北朝鮮が態度を変えざるを得ないようにすることが重要だと述べた。
また、この10年間で安保理が4件の対北朝鮮決議を採択したにもかかわらず、北朝鮮は核実験を4回行い、長距離ミサイルを6回発射したと指摘。その上で、「今回の決議が最後の安保理決議だという強い覚悟で対応する必要がある」と強調した。
これに対し潘事務総長は、北朝鮮の核実験と長距離ミサイルの発射は安保理決議違反、安定を損なう行為だとして「深い懸念」を示し、安保理で協議中の新たな対北朝鮮決議が早期に採択されることを願っていると述べた。
尹長官は安保理での強力な対北朝鮮制裁決議の採択を目指し、9~14日の日程でニューヨークとドイツ・ミュンヘンを訪れる。ニューヨークでは10日にかけ、米国、中国、ロシアなどの安保理理事国や今月の安保理議長国・ベネズエラの代表と会うという。
また、11~13日にはミュンヘンを訪れ、安全保障会議に出席。12日にケリー米国務長官と会談し、北朝鮮への圧力を強めるための協力策を幅広く議論する予定だ。ロシアのラブロフ外相と会う可能性もあるとされる。