最近、就活の相談とかを後輩とすることがあるのでそういう話をば。
それが良いのか悪いのかはさておき、自分はそれなりのレベルで自分に合いそうなところをさくさくっと受けただけだったからあくまで想像の域を出ないとは思いますが。
成功の状態とそのための手段が曖昧で考えにくい
これは大きいように思います。
大学受験で言うならば、受験科目と偏差値、合格最低点あたりを見れば大体何をどの程度できれば合格できるかというイメージがつかめたけども就活においてはそうではない、と。
もちろん大前提としてどこかしらの企業から内定をもらって入社するというのは就活における最低限の目標にはなるけども、内定をもらえたらどこでもいいというわけではないというのが受験との違い。
どんな働き方、どんな社会人生活、価値観みたいな答えのない問題、哲学的な問いとおそらく向き合うべきで、そういうものにそれなりの根拠をもって答えた結果がおそらく就活における判断軸になるんだと思います。
就職を手段化できるかどうか、自分の目的は何かを言語化できるかどうか、みたいなところ。
正解のない問題故、答えるのに時間がかかるのは当然だと思うし、そもそもこの考え方みたいなのが分からないって人もけっこういる印象。
自分はここがおそらく就活の大前提だと思っていて、ここらへんが甘い人ほど
「とりあえず大企業」「安定重視だから公務員」みたいな安易な選び方をしているな、という雑感。
あと、結局方向性が定まらないと有効な手立ても見つからないわけで、そうすると
「とりあえずたくさんエントリー」「とりあえずOB訪問」みたいなとりあえずやった方が良いことに流れていくんじゃないでしょうか。
後から考えると「色々したことが勉強になった」みたいなのもあると思うので、必ずしも色々することが悪いとは思いませんけども、純粋に行きたいところに効率よく行くためという考えに照らし合わせると非効率だと思いますし、だからみんな大変大変って言ってるんじゃないか、と思います。
やるべきことを消化する時間が足りていない
言い換えると「動き出しが遅い」になるかと。
近年企業側が学生に求めるものが増えてきているのか、とかはわかりませんが。
自分の社会人生活40年に関わることだしそのために自分の価値観含め深いことまで考えた上で意思決定しないといけない、という意味では確かに短時間で適当に決めるようなものではないと思いますが別に考え始めるのはいつから考え始めてもいいわけで。
本来的にはそういう時間のかかるものこそ3年生の間に固まるぐらいの計算で動くのが理想だと思います。
色々と解禁されるのは3年生の3月ですが、準備自体はいつからしてても早すぎるということはないのです。
大学受験だって同じようなもので、有名進学校とかは東大に行くことが1年生の頃からの目標でそこに合格するためのことを高校の初めの段階からしているのです。
そりゃあ、3年生になって部活を引退してから勉強し始めるような人には到底勝てないですよ。
ですから「大事な話だからなかなか決められない」のは当然で、そういうものだからこそ早いうちから考えておくべきだな、と思います。
これは面接対策とかも同様で、コミュ力みたいなものがそんなすぐに改善するわけないんだから問題を自覚しているなら早めから手を打たないと、と思います。
あと、3年生後半ぐらいから一斉にみんな動き出したとしても、結局それは瞬発力勝負になるわけで地頭がいい人というか、要領よく物事をこなせる人が勝ちやすい状態になるだけだと思います。
一夜漬けとか、友達のノート借りて単位取るようなうぇい系大学生が意外と就活強かったりするのはそういうのもあるような気がします。
コミュ力だけの話ではなくて。
まとめ
後輩に就活のこと聞かれたら大体こういうこと言ってるな、というものをまとめてみました。
・就活は答えが1つではない問題だから自分なりの答えを見つけて自分で考えて進むことが大切
・かつ、それはけっこう時間のかかることだから就活解禁とか関係なく少しずつでも早いうちからやっていくべき
みたいなところが要旨になっています。
問題の把握、分析と解決策の考案と実行のの期限とそのための資源(時間)の話みたいになりますね。あくまで自論ですが。
就活のことばかり考えて4年間過ごすのを勧めるわけではないですが、進路を考える際に就活というのは避けては通れない問題であることも事実です。
夏休みの宿題みたいなもので、8月31日に全部やろうとすると大変になるのは当たり前ですから、先を見越して早い時期から少しずつやるべきことを整理しながら進めると就活はもっと効率よく成果の上がるものにできるんじゃないでしょうか。