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口永良部島「引き続き噴火の可能性」
2月17日 19時56分

鹿児島県の口永良部島について、専門家などで作る火山噴火予知連絡会は「去年5月と同じ程度の噴火が発生する可能性は低い状態が続いているものの、引き続き噴火の可能性があり、大きな噴石や火砕流に警戒が必要だ」とする検討結果をまとめました。
火山噴火予知連絡会は、17日午後、気象庁で定例の会合を開き、口永良部島の火山活動について検討しました。
去年5月に爆発的な噴火が発生した口永良部島では、6月下旬以降は噴火は発生しておらず、火山性地震も少ない状態が続いています。また、去年5月の噴火前に温度が高かった新岳火口の西側の割れ目付近も現在は温度が低い状態が続いています。
火山活動の活発化を示す二酸化硫黄の放出量は、去年9月以降、1日当たり100トンから300トンとやや少ない状態が続いていますが、去年9月と12月には一時、500トンを超えてやや多くなりました。
地下への新たなマグマの上昇を示すような地殻変動は観測されていませんが、去年の噴火前からの島が隆起した状態は継続しているということです。
このため、火山噴火予知連絡会は「去年5月と同じ程度の噴火が発生する可能性は低い状態が続いているものの、引き続き噴火の可能性があり、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒が必要だ」とする検討結果をまとめました。
気象庁は、口永良部島に噴火警戒レベル5の「噴火警報」を継続し、火口の西側ではおおむね2.5キロ以内、そのほかの地域のおおむね2キロ以内では厳重な警戒を呼びかけています。

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