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霧島連山の硫黄山「今後の火山活動に注意」2月17日 19時26分
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宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山のえびの高原の硫黄山について、専門家などで作る火山噴火予知連絡会は「火山性微動が時々発生するなど火山活動がやや高まってきており、今後の火山活動に注意が必要だ」とする検討結果をまとめました。
火山噴火予知連絡会は、17日午後、気象庁で定例の会合を開き、霧島連山の硫黄山の火山活動について検討しました。
それによりますと、硫黄山周辺では、去年7月ごろから継続時間が2分から5分程度の地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる火山性微動が時々発生し、今月は4回、火山性微動が観測されています。
また、微動に伴って山の北西方向が一時的に上がり、しばらくして元に戻るような傾斜変動も観測されています。
去年12月には13年ぶりに噴気が出ていることが確認され、その後も継続しているほか、噴気の周辺で見つかった地面の温度の高い範囲が拡大する傾向も認められています。
このため、火山噴火予知連絡会は「硫黄山周辺では火山活動がやや高まってきており、今後の火山活動に注意が必要だ」とする検討結果をまとめました。
気象庁は、引き続き硫黄山周辺では噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
それによりますと、硫黄山周辺では、去年7月ごろから継続時間が2分から5分程度の地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる火山性微動が時々発生し、今月は4回、火山性微動が観測されています。
また、微動に伴って山の北西方向が一時的に上がり、しばらくして元に戻るような傾斜変動も観測されています。
去年12月には13年ぶりに噴気が出ていることが確認され、その後も継続しているほか、噴気の周辺で見つかった地面の温度の高い範囲が拡大する傾向も認められています。
このため、火山噴火予知連絡会は「硫黄山周辺では火山活動がやや高まってきており、今後の火山活動に注意が必要だ」とする検討結果をまとめました。
気象庁は、引き続き硫黄山周辺では噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
硫黄山 火口周辺約400メートル立ち入り禁止
霧島連山の硫黄山では、火山ガスの濃度が高いとして、火口周辺のおよそ400メートル四方を立ち入り禁止とすることが16日に決まっています。
宮崎県と鹿児島県、それに硫黄山のふもとの自治体などが集まって16日に開かれた防災連絡会では、硫黄山の周辺で火山ガスの濃度が高まっていて登山者の安全を確保することが必要だとして、硫黄山の火口周辺を取り囲むようにおよそ400メートル四方を立ち入り禁止にすることが決まりました。
今回の立ち入り禁止区域はすべて宮崎県えびの市の中にあるということで、今後は、災害対策基本法に基づき、地元のえびの市が立ち入り禁止区域を登山者に示す看板を設置するなどして、安全対策を進めることになっています。
宮崎県と鹿児島県、それに硫黄山のふもとの自治体などが集まって16日に開かれた防災連絡会では、硫黄山の周辺で火山ガスの濃度が高まっていて登山者の安全を確保することが必要だとして、硫黄山の火口周辺を取り囲むようにおよそ400メートル四方を立ち入り禁止にすることが決まりました。
今回の立ち入り禁止区域はすべて宮崎県えびの市の中にあるということで、今後は、災害対策基本法に基づき、地元のえびの市が立ち入り禁止区域を登山者に示す看板を設置するなどして、安全対策を進めることになっています。
「地面の温度高いところには近づかないで」
霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺で今月に入って火山性微動がたびたび観測されていることについて、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は記者会見で、「硫黄山で火山活動が高まっていることは確かだが、火山性微動が増えていることだけで噴火するかどうかは判断できない。一方で、現在の状態からは、噴気が出ている周辺では火山ガスの濃度が高まったり、火山ガスや熱水が突然噴出するおそれがあるので、地面の温度が高いところには決して近づかないでほしい。今後、活動が高まった状態がどの程度続くのか、活動の推移を見る必要がある」と話しています。