ソウル水西警察署は、昨年2月から今月初めにかけ、ソウル市江南地区一帯と京畿道城南市一帯で低層集合住宅を狙い、591回にわたって他人の家の前に置かれた宅配便の荷物約1億ウォン(約960万円)相当を盗んだとして、元研究員の男(33)を逮捕した、と9日発表した。
警察によると、男は年末年始や旧正月(旧暦1月1日、今年は2月8日)など、宅配便の量が急増する時期を狙い、監視カメラが設置されていなかったり、警備員がいない低層集合住宅で犯行に及んだ。盗んだ品物のうち、韓牛(韓国伝統の肉牛)ギフトセットなどは自分で食べ、家電製品などはインターネットのオークションサイトを通じて売った。
警察によると、男が一人で住んでいたソウル市松坡区の雑居ビルの屋上の部屋には、まだ売れていない盗品約500点が山積みになっているという。男は2013年、名門国立大学の大学院で修士学位を取得し、一般企業に研究員として就職したが、翌年「仕事が自分に向いていない」として退職していた。