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短期の金融市場でマイナス金利の取引成立2月17日 16時31分
日銀が16日から始めたマイナス金利の政策による影響を受けて、金融機関どうしが資金を融通し合う短期の金融市場で、本来なら金利を受け取るはずの貸し手の金融機関がわざわざ金利を支払ってお金を貸すというマイナス金利での取り引きがおよそ10年ぶりに成立しました。
コール市場と呼ばれる短期の金融市場では、金融機関どうしが日々の資金を融通し合っています。ここで決まる金利があらゆる金利の起点となり、日銀もその動向を注視しています。
17日の市場で、本来なら金利を受け取るはずの貸し手の金融機関が、別の金融機関にわざわざ金利を支払ってお金を貸すというマイナス金利での取り引きが成立しました。日銀によりますと、マイナス金利の幅は最大で0.05%だったということです。コール市場でマイナス金利が成立したのは、日銀が量的緩和政策を解除する直前の2006年2月以来およそ10年ぶりです。これは、日銀が16日からマイナス金利の適用を始めたことで、貸し手の金融機関が日銀に資金を預けたままではマイナス0.1%の金利がついて実質的に手数料を取られてしまうため、わざわざ金利を支払ってでもお金を貸し出したほうが負担が少ないという判断があったものとみられています。
取り引きを仲介している上田八木短資の遠藤浩太執行役員は、「こうした取り引きが増えるにはまだ時間がかかるが、日銀のマイナス金利政策が続けばマイナス金利での取り引きは増えていくと思う」と話していました。
17日の市場で、本来なら金利を受け取るはずの貸し手の金融機関が、別の金融機関にわざわざ金利を支払ってお金を貸すというマイナス金利での取り引きが成立しました。日銀によりますと、マイナス金利の幅は最大で0.05%だったということです。コール市場でマイナス金利が成立したのは、日銀が量的緩和政策を解除する直前の2006年2月以来およそ10年ぶりです。これは、日銀が16日からマイナス金利の適用を始めたことで、貸し手の金融機関が日銀に資金を預けたままではマイナス0.1%の金利がついて実質的に手数料を取られてしまうため、わざわざ金利を支払ってでもお金を貸し出したほうが負担が少ないという判断があったものとみられています。
取り引きを仲介している上田八木短資の遠藤浩太執行役員は、「こうした取り引きが増えるにはまだ時間がかかるが、日銀のマイナス金利政策が続けばマイナス金利での取り引きは増えていくと思う」と話していました。