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　暴力団組員を装い、現金を要求したとして、警視庁は１７日、住所不定、無職の五木田（ごきた）雅嗣容疑者（５３）を恐喝未遂の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。「弱そうな人を見つけ、帰宅途中を狙った」と述べ、容疑を認めているという。

　逮捕容疑は昨年７月１２日、東京都世田谷区のアパートの廊下で、「俺は暴力団の者だ。車の燃料代をよこせ」と言って会社員男性（２３）を脅し、現金を要求したというもの。男性は応じず、五木田容疑者はその場を立ち去ったという。北沢署は防犯カメラに映っていた五木田容疑者の画像を公開し、行方を追っていた。

　署によると、同じような手口の犯行が都内と神奈川、埼玉両県で計約５０件（被害総額計約２５０万円）確認されているという。五木田容疑者は「思い出せないくらいいっぱいやっている」と話しているといい、署は関連を調べる。