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News Up 大丈夫?日本人の睡眠時間2月17日 17時00分
あなたはふだん、何時間、寝ていますか?NHKの調査で、45年前から続いていた平日の睡眠時間の減少傾向が初めて下げ止まりました。その一方で海外と比べると日本人の睡眠時間は短く、睡眠の大切さを教える「睡眠教育」が必要だという指摘も出ています。
睡眠時間の減少傾向下げ止まる
NHKが5年に1度行っている国民生活時間調査によると、日本人の平日の睡眠時間は平均で7時間15分。5年前と比べて1分長くなり、45年前から続いていた減少傾向が始めて下げ止まりました。
まだまだ短い日本人の睡眠時間
一方で、OECD=経済協力開発機構が2014年に発表した国際調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間43分で、調査した28か国で、韓国に次ぐ2番目の短さでした。28か国の平均は8時間18分で、日本人はそれより35分も短くなっています。
日本人の生活時間について研究する東京工業大学の矢野眞和名誉教授は「日本では週休2日制の導入で平日に仕事が集中し、睡眠が削られる傾向があった。それが下げ止まったことは一つの特徴ではあるが、日本人の睡眠時間は諸外国よりも短いので、さらに生活にゆとりが持てる時間の使い方を考える必要がある」と話しています。
日本人の生活時間について研究する東京工業大学の矢野眞和名誉教授は「日本では週休2日制の導入で平日に仕事が集中し、睡眠が削られる傾向があった。それが下げ止まったことは一つの特徴ではあるが、日本人の睡眠時間は諸外国よりも短いので、さらに生活にゆとりが持てる時間の使い方を考える必要がある」と話しています。
幼いころから「睡眠教育」を
今、懸念されているのが子どもの睡眠不足です。スマートフォンでゲームなどに熱中するあまり、睡眠時間が少なくなって生活リズムを乱し、翌日、学校で不調を訴える子どもたちが増えているといいます。
インターネットのSNSなどにも「スマホゲームばっかしてるから睡眠時間削られる」とか「やっぱりスマホいじらなきゃ寝れん」といった書き込みが多数あります。
こうしたなか注目されているのが「睡眠教育」。といっても寝ている間に勉強するのではありません。子どもたちに睡眠の大切さを教えるのです。
この「睡眠教育」、名付けて「眠育」を行っているNPO法人の前田勉理事長は、福井県美浜町の小中学校の児童生徒およそ1000人を対象に、夜寝た時間と朝起きた時間を「睡眠表」に記入させています。前田さんは子どもたちが記入した睡眠表をチェックして、改善点を書き加え、アドバイスをしています。前田さんは「小学校高学年、中学生になると生活リズムが固まってしまうので、『眠育』を始めるのは幼ければ幼いほどいい」と話しています。また、前田さんは子どもだけでなく、大人への指導も必要だといいます。子どもが記入した睡眠表から気になる兆候を見つけたときは、保護者に個別に面談を行うほか、夜間に練習を行っているスポーツクラブの練習を早めに切り上げるよう、教育委員会への働きかけも行っているということです。前田さんは「子どもは親の背中を見て育つと言いますが、子どもの生活リズムが親の生活パターンに引きずられてしまうこともあります。大人こそ自分の睡眠を見直す必要があると思います」と話していました。
インターネットのSNSなどにも「スマホゲームばっかしてるから睡眠時間削られる」とか「やっぱりスマホいじらなきゃ寝れん」といった書き込みが多数あります。
こうしたなか注目されているのが「睡眠教育」。といっても寝ている間に勉強するのではありません。子どもたちに睡眠の大切さを教えるのです。
この「睡眠教育」、名付けて「眠育」を行っているNPO法人の前田勉理事長は、福井県美浜町の小中学校の児童生徒およそ1000人を対象に、夜寝た時間と朝起きた時間を「睡眠表」に記入させています。前田さんは子どもたちが記入した睡眠表をチェックして、改善点を書き加え、アドバイスをしています。前田さんは「小学校高学年、中学生になると生活リズムが固まってしまうので、『眠育』を始めるのは幼ければ幼いほどいい」と話しています。また、前田さんは子どもだけでなく、大人への指導も必要だといいます。子どもが記入した睡眠表から気になる兆候を見つけたときは、保護者に個別に面談を行うほか、夜間に練習を行っているスポーツクラブの練習を早めに切り上げるよう、教育委員会への働きかけも行っているということです。前田さんは「子どもは親の背中を見て育つと言いますが、子どもの生活リズムが親の生活パターンに引きずられてしまうこともあります。大人こそ自分の睡眠を見直す必要があると思います」と話していました。