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 ドイツ南部バイエルン州バート・アイブリング近郊で9日に起きた列車衝突事故で、独捜査当局は16日、列車運行の信号担当者(39)の人為的ミスが原因である可能性が高まったとして、過失致死容疑などで捜査していると明らかにした。独メディアが伝えた。

 当局者は会見で「技術的欠陥があったという証拠はない」としたうえで、信号担当者が「規定通りに運行していれば衝突は起きなかった」と指摘。ただ、人為的ミスの詳細については明らかにしなかった。

 当局によると、事故による死者は11人に達した。負傷者は約80人で、このうち24人が重傷という。

 事故は見通しの悪いカーブの単線区間で、普通列車同士が正面衝突した。独メディアは、捜査関係者の話として、信号担当者が遅延列車を規定に反し、単線に引き入れた疑いがあると伝えていた。(ジュネーブ=玉川透)