小堀龍之
2016年2月17日09時19分
博物館に眠っていた植物の化石が実は「新種」だった――。大阪市立自然史博物館が16日、こんな発表をした。75年前に見つかった標本を詳しく調べ直したところ、ほかの種と間違えられていたことがわかったという。
化石は岐阜県内の約1200万年前の地層から見つかった、大きさ約5センチの松ぼっくり。博物館と金沢大学の共同研究で、形の特徴などから、現在のクロマツの祖先にあたる種だとわかった。
そこで、化石を見つけた故・三木茂博士にちなみ、和名を「ミキマツ」と命名した。三木博士は「生きた化石」として知られる木、メタセコイアを発見した有名な植物学者だが、誤って別種としていたという。(小堀龍之)
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