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前回からの続きです。
好きなスタイルを決めて、私は「愛され」「フェミニン」系のイメージから少しづつ「スタイリッシュ」「ストリートシック」「モードカジュアル」などに憧れました(といっても真似するだけで、実際に高級モードを買っていたわけではない)。
自然と黒のワードローブが増え、オシャレが楽しくなってきた頃に、彼(今の夫くん、そこそこお洒落)にふと言われたんです。「全身で、全力でオシャレするのも良いけど、抜け感も大事だよ」と。私はその時、困惑しました。
雑誌でよく見る「抜け感」 という言葉
雑誌やネットで「抜け感があってオシャレ」なんて言葉を目にします。この抜け感が本当に苦手でした。今も決して得意ではありません。
抜け感って何だろう?
お笑い芸人さんを想像してみてください。白や黄色のスーツ上下に蝶ネクタイ。
超のつく正装の筈なのにビジュアルだけで笑いが起きる。それは恐らく本人のキャラクター、場の空気に対して「格好つけ過ぎているから」。キザな台詞を言えばさらなるギャップが生まれ、爆笑の渦が巻き起こるわけです。
ファッションを隙なくキメ過ぎてしまうと、究極では「ユーモラス」にうつることもあるんですよね。パリコレ的ファッションやレディガガみたいな個性的なスタイルは、。 一般人のリアルクローズとはややかけ離れています。
言えるのはあまりカッコつけすぎるとカッコ良くないということ。ますますお洒落って深いと感じさせます。
キメ過ぎな印象を取り除く「抜け感」
黒のジャケットに黒のパンツだと「お仕事?」と言われそうだけど、ジャケットのインナーをロゴTシャツにしてボトムスはジーンズにすると「大人カジュアル」になるんですよね。ジャケットのきちんと感とジーンズのカジュアルなバランスが丁度良い。これがきちんとした服を着崩すわかりやすいイメージ。
つまり、キメ過ぎないことが大事というわけ。
出かける前に、何か1つ外したらあなたのオシャレは完璧になる
(ココ・シャネル)
ファッションとは上級者であるほど引き算である。
その頃の私はオシャレ=足し算という考えから抜けきれませんでした。
服をたくさん持っている=オシャレではないと、頭ではなんとなくわかります。
でも、シンプルなのになぜかお洒落な人を目にすると、何故?と不思議でした。そして、私にはきっと何かが足りないんだと思って、買い物を繰り返していました。
オシャレな人はシンプルでもオシャレ。でも私がオシャレになるには、服も靴も鞄もたくさん必要と信じてたんです。
服を買わずに抜け感を意識する
今もマイナスのオシャレや抜け感は試行錯誤ですが、新しいアイテムを買うとついついプラスのお洒落をしがちです。
服を買う前に、まずは手持ちの服でコーデに変化をつける、袖や襟などの着こなし方を変えてみる、抜け感を出すなど、やみくもに服を買わずに、オシャレの目線を変えてみるのは有効だなと思っています。その上で必要なアイテムは買い足すというメリハリを意識したいです。
春の抜け感=素肌感
これから少しずつ暖かくなるシーズン。抜け感を感じさせる要素の一つに素肌感があります。素肌が見えるとヘルシーやリラックスといった印象を感じやすいから。
足元をヌーディーにする、3首(首、手首、足首)を魅せる、シャツの襟を抜く、腕をまくる、そうした一つひとつの工夫、所作、発想でオシャレのイマジネーションが湧いてワクワクすることってきっとあります。
春が待ち遠しいですね、今日はこの辺で。
☆クローゼット診断開催中☆抜け感についても診断記事で取り入れて行きたいと思います(^^)