おやじダイエット部の奇跡 「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語
- 作者: 桐山秀樹
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
桐山秀樹さんが急逝
「おやじダイエット部の奇跡」など糖質制限ダイエットの著作などで有名な桐山秀樹さんが2月6日、東京都内のホテルで心不全のため急死されたそうです。
以下は桐山秀樹さんのFaceBookへのリンクです。
訃報は多くのメディアで報じられました。
- 桐山秀樹さん死去、「糖質制限ダイエット」の伝道師(huffingtonpost)
- 糖質制限ダイエットの桐山秀樹氏、心不全で死去(YOMIURI ONLINE)
- 桐山秀樹さん急死 糖質制限ダイエットの第一人者(zakzak)
- 「糖質制限」「おやじダイエット部の奇跡」の桐山秀樹氏が急死…心不全のため62歳で(スポーツ報知)
桐山秀樹さんはどんな人?
どの記事も、雑誌記者を経てフリーランスになり、2010年に糖尿病と診断されたことから「糖質制限」を実践し、20キロの減量に成功。その体験を著作などで発表していたことが紹介されています。
糖質制限をしていると、よく「バランスがよいのが一番だ」などと言われます。糖質制限には実績がありませんから、情報に流されそうになる人もいます。そんなとき、実際に糖質制限をして健康になった人を取材した「糖質制限 男女50人奇跡の物語」には勇気を与えて貰ったに違いありません。こんなに糖質制限で健康になった人がいるのですから。
桐山さんの書いた本に出会い、メタボや糖尿病の苦しみから解放された人はたくさんいるのです。
そして、もうひとつ、日本の糖尿病治療の現場では驚くことが起っていると告発しています。
患者には糖質制限は勧めないが、医師自身や家族には糖質制限をこっそりと行っているというのです。
今では糖質制限を勧める医師も増えてきましたが、この当時は糖質制限などとは言えなかったのかも知れません。これからも糖質制限の普及に欠かせない力のある人でした。
桐山秀樹さんの死因は糖質制限によるものか
糖質制限をしている人がなくなると、死因が糖質制限が原因ではないかと疑われます。
- いや糖尿で極端な糖質制限したらまずいだろ
低血糖とか出るし - バカに教えてあげるけど、糖尿病患者で糖質を抜けばケトン体生成が進んで致死的なアシドーシスを起こすこともある
糖質制限自体、健常者でも糖新生の亢進で肝臓に負担をかける上に老ける - 日本人は米食うようにできてんだよWwww
- 栄養失調にならないように、塩脂を控えめに
三食バランスよく腹八分に食うのが一番健康にいいに決まってるわな
日本人はそれで寿命を限界まで伸ばしてきたんだから
あとは運動と睡眠をしっかりとるのが大事
全部に反論したいですけど、とりあえず、「バカに教えてあげるけど、糖尿病患者で糖質を抜けばケトン体生成が進んで致死的なアシドーシスを起こすこともある」さんへ。
「ケトン体が人類を救う」という本の中で、ケトン体が安全であることは証明され、人間が肉食動物であったことが述べられています。
アトキンスダイエットのアトキンス博士も憶測が流れた
同じ糖質制限の「アトキンスダイエット」の提唱者・アトキンス博士の死因についても憶測が述べられ、「wikipedia:アトキンスダイエット」に記載されていると記憶していたのですが、現在は削除されています。
糖質制限をすれば不老不死になるのではありません。
糖質制限の提唱者で、多数の糖質制限に関する著作がある江部康二先生が「高血糖の記憶」のついての話をしています。
糖尿人が数年間以上血糖コントロールが不良であれば、血管の内皮に悪影響が出て、動脈硬化になる。「消えない借金」のようになると述べられています。
- ドクター江部の糖尿病徒然日記 過去の高血糖期間の消えない借金(高血糖の記憶)と心筋梗塞
- フリーライターの桐山さんが心筋梗塞で亡くなられたと聞き,一人の患者さんの病態がまさにこれであることにようやく気が付きました。(新しい創傷治療)
桐山秀樹さんは、糖尿病と高血圧、狭心症で心筋梗塞にもなりかけて医者から死にかけていると言われたところから、江部先生の著作に出合い、20キロのダイエットにも成功して糖尿病も(HbA1c9.4→5.0)克服されたのだそうです。もし、糖質制限をしていなかったらもっと早く亡くなっていたのかもしれません。
桐山秀樹さんが糖質制限に出会い、「糖質制限の普及」という大きな目標が生まれ、もっと糖質制限を普及させたいと奮闘している姿が思い浮かびます。
もっと活躍を拝見したかったのですが、残念です。
冥福をお祈りいたします。