子供の頃の話。
俺は子供の頃、お金の支給方法は小遣い制ではなく申告制だった。
買いたいものがあるたびに、親に「これが買いたいから、いくら欲しい」というのを申告する制度だった。
もちろん、なんでも買えるわけじゃないし、高いものは基本NGだった。
中学の頃に死ぬほどエレキギターが欲しかった時があった。だが、高いとか煩いとかいう理由で買ってもらえず、ネックが真っ二つに折れた粗大ゴミ化したエレキギターを友達からタダで譲ってもらい、自分で修理して使っていたこともあった。
(エレキギターが煩いというのは全くもって偏見である。)
そしてこの頃、俺はGLAYにはまっていた。
GLAYの「誘惑」をたまたまテレビで見て衝撃を受けた俺は、親にGLAYのCDを買いたいと申告した。
親は許してくれた。
俺は何度も何度もそのCDを聞いた。
そのうち俺は他のアーティストの音楽も聴いてみたくなった。
それまであまり音楽番組は見ていなかったのだが、それ以降、MステやうたばんやHEY!HEY!HEY!などを見るようになった。
そこで、俺はあるアーティストに衝撃を受けた。
ラルクアンシエルである。
ラルクアンシエルの「DIVE TO BLUE」という楽曲に衝撃を受けた。
なってカッコイイんだ!
俺はCDが欲しくて欲しくてたまらなくなった。
そこで俺は、早速親にラルクのCDを買いたいと申告した。
親は許してくれなかった。
親は言った。
謎理論である。
結局レンタルで借りてきて、今は亡きMDとかいうものに入れて聞くことで我慢した。
なぜ、GLAYがOKで、ラルクがNGなのか、何度も何度も聞いたが教えてもらえなかった。
もし、その理由が想像つくという方がいたら教えて欲しい。
俺はそれがずっと納得いかなかった。
その後
俺は大学生となり、家を出て、自分のお金を自由に使えるようになる。
そして、狂ったようにCDを買うようになった。
気づけば2年で200枚のCDを買った。
反動って恐ろしい。