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「iPhoneから送信」署名のメールをどう感じるか

宮崎智之 [フリーライター]
【第21回】 2016年2月17日
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初期設定のままの人やあえて入れる人もいる「iPhoneから送信」の署名

 自分にまったくそのつもりがなくても、無意識で人をイラつかせてしまうことがある。その代表例だと筆者が思っているのが、「iPhoneから送信」問題だ。

 ご存じの方も多いと思うが、「iPhoneから送信」とはiPhoneからメールを送る際に表示される文末の署名。しかし、周囲に聞いてみると、この署名付きでメールを送ってくる人の評判がすこぶる悪い。Googleで「iPhoneから送信」と検索してみても、予測で「うざい」と出てくるほど、人をイラつかせている。Google先生が「うざい」と言うくらいなのだから、よっぽどうざいのであろう。

 世の中にはさまざまなマナーがあり、それに反すると不評を買う。最近では、インターネットやデジタルツールの普及によって新たなマナーが追加されている。この新たなマナーは明確な合意がなされていないものが多く、人によって受け取り方もバラバラだ。だから無意識で人をイラつかせてしまうことになる。

 「iPhoneから送信」問題は、「それくらい別にいいじゃないか」と考えている人や、そもそも気にしてすらいない人がたくさんいる。その一方で、「うざい」と感じる人も存在し、「新しい時代のマナー」として議論になることが度々ある。

「iPhoneから送信」は自己主張なのか

 なぜ、「iPhoneから送信」は、こんなにも人の心を逆なでするのだろうか。

 よくある意見としては、「iPhoneを使っている自分を誇示しているように見える」というものだ。たしかに一部のiPhoneユーザーは、「iPhoneこそが、一番イケてるスマホ」と思っている節がある(アップル製品全般にも言えることだが)。そうした不遜な態度を、「iPhoneから送信」という署名から読み取る人がいるのだ。

 つまり、「iPhoneから送信」という何気ない一文が、「自己主張」だと受け取られてしまうのである。なかには、「iPhoneの宣伝かよ!」と感じる人もいる。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


あなたを悩ます「めんどい人々」解析ファイル

「なぜ、彼と話しているとイライラするのか」「彼女と関わると、なぜかトラブルに巻き込まれるのよね」――。あなたの周囲にも、きっとそんなタイプの人がいるだろう。そう、彼らは「めんどい人々」なのである。なぜ彼らは「めんどい」のか。世代間ギャップや価値観の違いなどその背景には色々な理由があるだろうが、はっきり理由がわからず、悩みは深まるばかりだ。この連載では、職場の上司、部下、同僚、そしてプライベートの友人、恋人まで、あなたを面倒事に巻き込む人々のパターンとうまく付き合って行くための心得を、できるだけわかり易く分析して行こう。「めんどい人々」とうまく付き合うための参考にしてほしい。

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