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4産油国が生産据え置き合意 価格反転するか疑問も
2月17日 5時37分

4産油国が生産据え置き合意 価格反転するか疑問も
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サウジアラビアやロシアなど主要な4つの産油国は、原油価格の下落に歯止めをかけるため、原油の生産量を先月の水準で据え置くことで合意しましたが、減産に踏み込まなかったうえ、増産を計画しているイランなどほかの産油国の同意が実施の条件となっていることから、原油価格の反転につながるのか疑問視する声が出ています。
サウジアラビアなどOPEC=石油輸出国機構に加盟する3か国と非加盟のロシアの合わせて4つの産油国の石油担当の閣僚は16日、カタールの首都ドーハで会合を開き、生産量を先月の水準で据え置くことで合意しました。
サウジアラビアやロシアなどは、これまで原油生産のシェアを維持するため、増産を続けていましたが、原油価格の低迷で産油国の経済が打撃を受けるなか、価格の下落に歯止めをかける必要があるとしてOPECの枠組みを越えて生産調整に乗り出した形です。
ただ、減産には踏み込まず、実施にあたっては、経済制裁が解除され、増産を計画しているイランなど、ほかの産油国の同意が条件となっています。
17日には、イランの首都テヘランで、イランやイラクと協議が行われる予定ですが、合意を受けてイランのザンギャネ石油相が「重要なことは、イランがシェアを譲ることはないということだ」と述べるなど、各国が足並みをそろえるのは難しいという見方も強く、今回の合意が原油価格の反転につながるのか、疑問視する声が出ています。

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