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 世界自然遺産・知床に、空の王者、オオワシとオジロワシが越冬のために飛来している。知床半島南東側の羅臼町市街地近くの山の斜面には、たくさんのワシが枝で羽を休める「ワシのなる木」が出現。両種が絶滅危惧種であることを一瞬忘れるほどだ。

 根室海峡に面した羅臼町内では、環境省が飛来状況を調べている。直近の調査(2月3日)では、海岸線の一部など約35キロ区間でオオワシ118羽、オジロワシ98羽を確認。両種は野鳥愛好家らに人気で、海外のカメラマンらも盛んにレンズを向けている。(神村正史)