【動画】ダイバーたちが海底に残るさびた机を回収した=諫山卓弥、金川雄策撮影
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 東日本大震災の津波は、海に大量のがれきをもたらした。環境省が2012年にまとめた推計では、岩手・宮城・福島の3県で約500万トンになる。3割が漂流し、7割が海底に沈んだとみられる。

 岩手県大船渡市の崎浜漁港の海底に、さびた金属製の机が転がっていた。「三陸ボランティアダイバーズ」のメンバー3人が引き起こすと、泥が舞い上がった。港や漁場近くのがれきの多くは引き揚げられたが、海が荒れると、埋もれていたがれきが姿を現すという。

 岩手県を中心に海辺のがれき撤去を続けるダイバーズは11年4月、同県花巻市出身のガイド佐藤寛志さん(41)が中心になって結成された。全国から作業に参加したダイバーはこれまでに延べ4千人。佐藤さんは「森のように海草が広がるなか、魚の群れが泳ぐ風景が戻るまで、活動を続けていく」と話した。(諫山卓弥)

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