[PR]

 川崎市の老人ホームで2カ月間に3人が転落死した事件で、うち1人を殺害した容疑で元職員の今井隼人容疑者(23)が逮捕された。今井容疑者は昨年9月、朝日新聞の報道で3人の転落死が明らかになった直後に、自宅前で報道各社の取材に応じていた。主なやりとりは次の通り。

     ◇

 ――今の心境は。

 自分(が当直)の時に続いて亡くなったのでショックだった。亡くなった結果は重く受け止めている。

 ――3日間とも当直だったので、周囲から何か言われなかったか。

 周りがどう見ていたかは分からないし、あまり転落についての話はしなかった。

 ――3人という当直の態勢は十分だったか。

 入所者にとって十分だったかは分からない。法律的には足りていたが、自分は足りていなかったと思う。

 ――3人が相次いで亡くなったことについて。

 個人としてショックです。少なからず、介護職員、いえ、人としてコミュニケーションをとっていた人たちなので、自分の家族のようにケアをさせて頂いていた。