トップページ国際ニュース一覧サウジアラビア「特殊部隊派遣 有志連合の判断に」
ニュース詳細

サウジアラビア「特殊部隊派遣 有志連合の判断に」
2月15日 5時30分

内戦が続くシリアに地上部隊を派遣する用意があるとしていたサウジアラビアは、現地に送るのは特殊部隊に限り、アメリカ主導の有志連合の判断に従うことを強調しました。
サウジアラビアのジュベイル外相は14日、首都リヤドで開いた記者会見で、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いを巡り、シリアに地上部隊を派遣する用意があることを改めて表明しました。
そのうえで、「シリアに派遣するのは地上作戦を行うための特殊部隊で、判断はアメリカ主導の有志連合が決めることだ」と説明しました。
これに先立って、サウジアラビアは、シリアでの空爆作戦への参加を強化するために、新たにトルコの空軍基地に戦闘機を派遣したことを明らかにしています。サウジアラビアとしては、戦闘機の増強に加え、今回さらに地上部隊を投入する方針を示すことで、敵対するイランのほか、ロシアからも支援を受けているアサド政権側をけん制するねらいがあるものとみられます。
一方、ジュベイル外相は記者会見で、先月から国交を断絶しているイラン国内での領事業務について、現地のスイス大使館が代行することでイランのイスラム教徒がサウジアラビアにある聖地メッカへの巡礼を行うことができると説明しましたが、イランとの関係修復に向けた措置ではないことを強調しました。

ロシア首相「大規模戦争招く」

サウジアラビアがシリアに地上部隊を派遣する用意があるという立場を示すなか、ロシアのメドベージェフ首相は14日に放送されたテレビ番組のインタビューで、「誰も新しい戦争を望んでいないが、地上部隊の派遣は大規模で長期間の戦争を招くことになる」と述べ、強く警告しました。
シリアへの地上部隊の派遣を巡っては、シリア政府も「シリア政府の許可なく地上部隊が介入してきた場合は侵略行為とみなす」としていて、ロシアもこれに足並みをそろえた形です。

関連ニュース

k10010409491000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ
;