オリンピックの頂点を目指す山本草太 |
2010年の全日本ノービス選手権Bクラス大会で優勝し、昨シーズンは全日本ノービス選手権Aクラスに上がって本田太一に次いで2位に入った伸び盛りの12歳、山本草太。
フィギュアスケートを始めたのは5歳のときで、「トリノオリンピックを見て『僕も金メダルがほしい』って思ったから。それでお母さんに『スケートをやりたい』ってお願いして、臨海スケートセンターに連れてきてもらいました」と山本ははきはきと答えた。
「最初は林祐輔先生についたんです。それから大西先生に代わって教えてもらったら、すごく厳しかったので最初はびっくりしました」と笑う。以降、大西コーチの下でスケーティングの基礎を磨くために日々精進する。夢を聞くと「オリンピックで金メダルを取ることです」と目を輝かせ、そのための自分の課題について聞くと「スピンです」と間髪入れずに返ってきた。
スケートを始めて今年で7年。今は練習が楽しくて仕方がないという。「学校の友達と遊ぶのも楽しいけれど、スケートは頑張れば外国に行ける。先シーズンは中国(アジアントロフィー2011)とスロベニア(トリグラフ杯)に行けてうれしかった」と屈託がない。
今シーズンは既にアジアントロフィー2012(台湾・台北)で2位、西日本中小学生フィギュアスケート競技会では1位という好調のスタートを切った。10月に行われる近畿フィギュアスケート選手権大会ではさらなる活躍に期待がかかる。
「今シーズンの目標は全日本ノービス選手権Aクラスで優勝すること」と目標はぶれない。12歳ながら、やはりアスリートなのだとあらためて驚かされる。
「将来は高橋大輔選手とロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手みたいになりたい」という山本の前にはその道へ進むゲートがある。今はそのゲートをくぐったばかり。6年後の平昌オリンピックは18歳、22年のオリンピックでは22歳。夢がかなうよう、そしてその日まで臨海スケートリンクが存続しているよう、願うばかりだ。
【臨海スポーツセンター支援の会】http://rinkai.rocket3.net/
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