「水卜会」に追い出された!? 出世確実だった馬場典子アナ、日テレ退社を発表したワケ
日本テレビの馬場典子アナウンサー(39)が6月いっぱいで同局を退社することが発表された。馬場アナは書面で「まもなく二度目の成人式を迎える今、ようやくプロとしてのスタートラインに立てたという気持ちになり、伝え手として、表現者として、新たな挑戦をしていきたいという思いが膨らみ、この度の決意に至りました」と退社の理由を明かしている。現在担当している『火曜サプライズ』『ぐるぐるナインティナイン』などは引き続き出演するといい、フリーとしてアナウンサー活動を継続する。
97年に日テレに入社した馬場アナは、端正な顔立ちと優秀なアナウンス技術で報道・バラエティー問わず活躍し、長年同局の“お嫁さんにしたい女子アナ”ナンバーワンといわれていた。独身でスキャンダルもほとんどなく、このまま木村優子アナウンス部長(53)の後釜にまで出世すると見られていたが、急転直下の退社決定となった。
このウラには、一昨年に週刊誌で報じられた“横領疑惑”が関係しているとの見方が強いようだ。
当時の「週刊文春」(文藝春秋)によると、2011年夏に馬場アナがプライベートで海外旅行した際、知り合いの男性実業家に航空運賃や宿泊費など計15万円超の領収書を渡し、この男性から20万円を受け取った。だが、この時の飛行機代は別の知人が支払っており、馬場アナは予約していたエコノミークラスの席をキャンセルして領収書だけを入手。つまりはタダで旅行したうえに不正な小遣い稼ぎまでしていたことになる。また、馬場アナが男性実業家と知人男性に“二股”しているのではないかとも報じられた。
「馬場アナは木村部長の“お気に入り”だった。彼女を自身の後継者と目していた木村部長は関係各所に説明して回り、もみ消し工作に躍起になった。ところが、週刊誌にスッパ抜かれてしまい、その努力は水のアワ。しかし、日テレに対する横領ではなかったことや、人気アナの退社が相次いで人材不足だったこともあり、一時的に謹慎するだけで処分は済んだはずでした」(週刊誌記者)
程なく、横領スキャンダルなどなかったかのように職場復帰した馬場アナだが、最近は担当していた情報番組『ZIP!』を今年3月末で卒業するなど“異変”の兆候があらわれていた。
「木村部長が必死に立ちまわったおかげで処分は軽かったものの、馬場アナの局内での立場は非常に悪くなった。こんな醜聞が出回ってしまったら、部長職への道も断たれたも同然。さらに、もみ消しを図った木村部長の責任問題も浮上してしまった。今まで絶対的な権力を振るっていた木村部長の立場も危うくなり、暴政にガマンを重ねてきた若手女子アナの蜂起を促す結果になった」(前同)
一部女性誌では、木村体制の弱体化と馬場アナの失脚によって“ぽちゃカワ”キャラで人気の水卜麻美アナ(27)が急激に勢力を拡大していると伝えられている。水卜アナを筆頭とする「水卜会」が局内で結成され、徳島えりかアナ(25)、杉野真実アナ(24)、久野静香アナ(25)らが所属。同性でも気を遣う木村部長や馬場アナと違い、水卜アナは飾らない姐御タイプで後輩の若手アナから慕われており、人気の高まりも手伝って局内での立場が強くなっているというのだ。こういった若手アナたちが、スキャンダル発覚をきっかけに木村部長や馬場アナに反旗を翻したという。
「後輩から厄介者扱いされ、頼みの綱の木村部長も青息吐息。局上層部からもにらまれている馬場アナは局内に居場所がなく、出世の見込みもなくなったわけですから退社は当然の選択です。ですが、今までの局への貢献度や木村部長の顔を立てる意味もあり、ひとまず担当番組は継続ということで落ち着いた。アナウンサー不足にあえいでいる日テレとしても、使い勝手のよかった彼女を完全に捨てるのは賢明といえませんからね。本来ならスッパリ切ってしまいたいのに、それができないほど台所事情が苦しいというわけです」(前同)
入社から清純派を貫いてきた馬場アナだが、たった一回のスキャンダルで出世を棒に振ってしまうとは…。自業自得の部分があるとはいえ、サラリーマンの世界は厳しい。7月以降はフリーとして自由に振る舞い、新たな魅力を開花させてほしいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)