腸内環境、腸内フローラ、腸活といった「腸」をテーマにしたダイエットや美容が、いま大流行中です。
なかでも数か月前におきた衝撃的な事件は、「コーヒー浣腸」による逮捕者が出たことでしょうか。セレブにも広まっていて、15億円もの儲けがあったようです。
さて、そんな息の長い腸ブームの中、順天堂大学医学部消化器内科が
健康な人の便を病人に移植して治療する
という技術で、大きな成果をあげました。
- FMTでは、生きた腸内細菌の塊である便を患者の腸に直接移植する。
- 抗菌剤の長期使用で起こる偽膜性大腸炎に9割以上の治療効果があった
- これを受け、潰瘍性大腸炎などの治療にも応用されるようになった。
順天堂大学医学部消化器内科では、14年から20歳以上の潰瘍性大腸炎患者にFMTの臨床研究を実施している。「約40人が参加。治療結果が判明している約30人のうち、移植1カ月後にはおよそ4分の3の患者で症状改善が見られた。副作用やトラブルもなく、手応えを感じている」と同科の石川大助教は話す。
この記事を流し読みしたとき、私は最初「くだらないアイディアがまだ注目されているのか」と思いました。
なぜなら以前に読んだ別の記事で同じような話があり、その研究で治る病気に怪しげなものが相当混ざっていたからです。
- 糖尿病
- メタボリックシンドローム(メタボ)
- 自閉症
- パーキンソン病
- 線維筋痛症
- 特発性血小板減少性紫斑病
- 多発性硬化症
これらに加え、胆石症、大腸がん、肝性脳症、家族性地中海熱、胃がん・胃リンパ腫、さらに関節炎、ぜんそく、アトピー性疾患、自己免疫疾患、湿疹、脂肪肝、花粉症、高コレステロール血症、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、気分障害、肥満、腎結石も、腸内細菌叢の変化との関連が認められているという。
さらに、脳や脊髄と腸内細菌叢とが関係するという概念も出てきており、神経疾患や精神疾患との関わりについても議論され始めている。
どうでしょう?腸内フローラがいかに大事と言っても
自閉症までもが腸内細菌の改善で治る
と言われると、いくらなんでもそれは無理でないかい?と疑問を持ってしまいます。
もし、これが本当なら
エジソンやアインシュタインに、私の健康な便を移植したら今の便利な生活は無く、彼らに正常な便意があるだけになっていたでしょう。
にせ医学、にせ健康法は星の数ほどある
今回の順天堂大学の研究結果は本物でしたが、美容やダイエット系の話は多くのとんでもない話しが数多くあります。
コーヒー浣腸だけじゃない「どうして思いついちゃったの?」と聞きたくなる健康法や治療法
いろいろ変な話が多いので、美容やダイエットの話題に飛びつく前に冷静になって、本当に効果がありそうか、よく考えてから実行してください。
※治療のために私の便をお譲りしたり販売することはありません