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News Up インフルエンザ急増 ことしの傾向は
2月16日 19時44分

News Up インフルエンザ急増 ことしの傾向は
先月、流行期に入ったインフルエンザ。患者数はその後も急激に増えていて、全国的に流行が本格化しています。周りで感染者が出たという人も多いのではないでしょうか。インターネット上にもインフルエンザに関する書き込みが増えていて、その影響が広がっています。

本格的な流行始まる

国立感染症研究所によりますと、今月7日までの1週間に全国およそ5000の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、推計で164万人に上り、前の週と比べて57万人増えました。すべての都道府県で患者数が増えていて、全国的に流行が本格化しています。

ネットでは困惑や疑問の声

インターネットのSNSなどにもインフルエンザに関する書き込みが多く投稿されていて、学校が学級閉鎖になって困ったという声や、なかには「会社の同僚がどんどん休んで大変だ」といった悲痛なものもありました。
そうした投稿のなかで、気になるものがいくつかあります。
1つは、「高熱ではなかったけど、インフルエンザだった」という投稿。インフルエンザといえば、38度以上の高熱が出ることが特徴ですが、果たしてそんなことがあるのでしょうか。
インフルエンザの治療を専門にしている横浜市のけいゆう病院の菅谷憲夫医師に聞いたところ、体調が悪くなり、早めに受診する人が増えたことや、重症化する前に診断されたケースが多いのではないかと話していました。いずれにしても高熱を出して苦しむ前に診察を受けることは、症状を抑えるうえでも効果的なようです。
もう1つは、「1シーズンに2回感染した」という投稿です。菅谷医師によりますと、同じ型に何度もかかることはないものの、「A型」と「B型」といった別の型のインフルエンザにかかることはあるということです。国立感染症研究所によりますと、今シーズン、これまでに検出されたウイルスは、7年前に「新型インフルエンザ」として流行した、A型のH1N1型ウイルスが半数を占めているということです。今シーズン1度かかった人もまだしばらくは注意が必要です。

ダイエット中の人は感染しやすい?

では、対策はどうすればいいのか。感染症が専門の東邦大学看護学部の小林寅※てつ教授は、人混みを避けることや適切な湿度を保つといった基本的な対策が重要だと指摘しています。また、感染を防ぐうえで大切な免疫はたんぱく質によって作られるということで、肉や大豆などを食べて栄養を取り体調を整えることが大事で、たんぱく質が不足しがちなダイエット中の人などは特に注意が必要だということです。

※てつは吉が2つ並んだ「吉吉」

今後も注意が必要

間接的なものなども含めると、推計で毎年1万人が死亡しているインフルエンザ。
国立感染症研究所は「例年ならすでに流行のピークを過ぎるころだが、今シーズンは今後もさらに患者が増える可能性がある」として、注意を呼びかけています。

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