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マイナス金利 住宅購入者は期待 投資セミナー参加も増
2月16日 17時21分

マイナス金利 住宅購入者は期待 投資セミナー参加も増
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マイナス金利の導入をきっかけに、銀行の間では住宅ローンの金利を引き下げる動きが出始めていて、住宅の購入を検討している人たちからは歓迎する声も聞かれました。また、マイナス金利の導入や、金融市場が不安定な動きになっていることなどから、証券会社が開く投資セミナーに参加する人たちも増加傾向にあります。
日銀がマイナス金利の導入を決定して以降、銀行の間では住宅ローンの金利を引き下げる動きが相次いでいます。
こうしたこともあって、先月オープンした東京・練馬区にある大手住宅メーカーの住宅展示場では、週末を中心に来場者が増加傾向にあるということです。このうち、息子の住宅の新築を予定しているという68歳の男性は、「住宅ローンの金利は家を建てるうえで重要なポイントなので、金利が下がるのはありがたく、歓迎すべき話だと思います」と話していました。
大和ハウス工業石神井展示場の志賀宏樹店長は、「金利の引き下げにより、住宅の購入について関心が高まっているのを感じる。ただ、株安や円高など経済全体の先行きが不透明ななか、購買意欲自体が下がる懸念もあるので、今後の動向を注視していきたい」と話しています。
東京・立川市で開かれた証券会社の投資セミナーには、70歳代を中心におよそ40人が参加しました。
セミナーでは、講師役を務める証券会社の担当者は、16日から日銀が導入したマイナス金利について、「適用されるのは金融機関が日銀に預けているお金の一部で、個人の預金金利がマイナスになることはないと思います」などと説明しました。
証券会社によりますと、マイナス金利の導入に加え、金融市場が不安定になっていることなどから、このところ投資セミナーに参加する人は増加傾向にあるということで、16日も通常より早く定員が埋まったということです。
セミナーに参加した68歳の女性は、「個人の預金金利もマイナスになるのではないかと心配でしたが、とりあえず安心しました。最近、株価の値動きも激しく、勉強しないと分からないことばかりなので、しっかり勉強したい」と話していました。
講師を務めた野村證券投資情報一課の粟田政彰次長は、「現在の状況に不安を感じている投資家が多く、セミナーの参加者は今とても増えている。株価や為替の見通しがどうなるかという質問も多いので、皆さんが正しい判断ができるような情報提供に努めていきたい」と話していました。

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