Updated: Tokyo  2016/02/16 14:00  |  New York  2016/02/16 00:00  |  London  2016/02/16 05:00
 

コール翌日物は大幅低下、ゼロから0.001%に-日銀マイナス金利開始

Share Google チェック

    (ブルームバーグ):短期金融市場では無担保コール翌日物金利が大幅に低下している。今日から始まる日銀当座預金の一部の政策金利残高に対するマイナス金利適用が金利の下げ圧力になっている。半面、市場関係者からは、マイナス金利での取引が可能な金融機関は少なく、若干のプラス金利を維持し、取引高は大きく減る見通しとの見方が出ている。

セントラル短資総合企画部の佐藤健司係長は、16日午前の無担保コール翌日物は0.001%を中心に一部はゼロ%で取引され、15日の加重平均金利0.074%から大幅に水準が切り下がるものの、マイナス0.1%の政策金利残高の増加を警戒して資金の取り手は少ないと指摘した。「システム対応の問題からマイナス金利で取引できるところがいない。今日はマイナス金利を付けないのではないか」と予想する。

資金の取り手は地方銀行。一方、出し手は投資信託や信託銀行、生命保険会社や損害保険会社などとみられる。

東短リサーチの加藤出チーフエコノミストは15日付のリポートで、「マイナス金利で資金を運用するつもり、という話は今のところ市場参加者から聞こえてこない。取引残高はいったん急減することが予想される」と指摘。背景として、1)金融機関のシステム対応の遅れ、2)結果的に利ざや縮小つながって行くマイナス金利運用への消極的な態度、3)生損保は 0.02 %の普通預金に余剰資金を滞留させる公算、4)投資信託はマイナス金利での運用をしない-ことなどを挙げた。

日銀の試算によると、今日からマイナス0.1%が適用される政策金利残高は約10兆円。市場関係者の間では、運用側が利息の支払いを少しでも抑えるため、マイナス0.1%を上回る水準で動くか注目している。

ただ、銀行は2月分の準備預金の積み期間(2月16日-3月15日)内に政策金利残高を調整すれば良いため、積極的な取引は資金繰りが明確になってくる積み期間の後半になるとの見方もある。

セントラル短資の佐藤氏は、「各金融機関ともマイナス金利へのシステム対応を頑張って急速に進めていると聞いており、対応さえできればマイナス金利が取引されるのは時間の問題だろう」とみている。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 船曳三郎 sfunabiki@bloomberg.net;東京 崎浜秀磨 ksakihama@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:崎浜秀磨 ksakihama@bloomberg.net 山中英典

更新日時: 2016/02/16 10:53 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。