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日銀 マイナス金利の適用開始 効果に注目2月16日 12時11分
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日銀は、金融機関から預かる当座預金の一部にマイナス金利を適用する新たな金融政策を、16日から始めました。国内の金利の中には一段と低下するものもありますが、投資や消費を活発にする政策のねらいどおりの効果が上がるのか注目されます。
マイナス金利が適用されるのは、金融機関が日銀の当座預金に預けるお金のうち一定の水準を超える金額で、年0.1%のマイナスの金利をつけ、事実上、手数料を課すことにしています。
金融市場ではすでに日銀のねらいどおりに金利全般が低下しており、16日は金融機関どうしが短期の資金を融通し合うコール市場と呼ばれる市場で金利が大幅に低下し、0%で取り引きが成立しました。
また、国債の市場では国債を買う動きが広がり、長期金利の代表的な指標になっている、満期が来るまでの期間が10年の国債の利回りが、15日より低下して0.065%をつけています。
日銀がマイナス金利という新たな政策に踏み切ったことで、金融機関は預金の金利や住宅ローンなどの金利を相次いで引き下げていて、日銀の政策のねらいである投資や消費を活発にする効果が上がるのか注目されています。
一方、金融機関は日銀によるマイナス金利の影響のほか、金利の低下で貸出の利ざやが減る影響も懸念されていて、今後の金融機関の対応も注目されています。
金融市場ではすでに日銀のねらいどおりに金利全般が低下しており、16日は金融機関どうしが短期の資金を融通し合うコール市場と呼ばれる市場で金利が大幅に低下し、0%で取り引きが成立しました。
また、国債の市場では国債を買う動きが広がり、長期金利の代表的な指標になっている、満期が来るまでの期間が10年の国債の利回りが、15日より低下して0.065%をつけています。
日銀がマイナス金利という新たな政策に踏み切ったことで、金融機関は預金の金利や住宅ローンなどの金利を相次いで引き下げていて、日銀の政策のねらいである投資や消費を活発にする効果が上がるのか注目されています。
一方、金融機関は日銀によるマイナス金利の影響のほか、金利の低下で貸出の利ざやが減る影響も懸念されていて、今後の金融機関の対応も注目されています。
黒田総裁「効果 実体経済や物価であらわれる」
日銀の黒田総裁は、衆議院予算委員会で、16日からマイナス金利を適用することについて、「金利全体を引き下げることをねらったものであり、金融機関・銀行の住宅ローンやその他の貸し出し金利もかなり下がっている。こういったことの効果が実体経済や物価面であらわれてくると考えている」と述べました。
麻生副総理・財務相「経済の拡大にプラスの効果期待」
日銀が16日から導入したマイナス金利について、麻生副総理兼財務大臣は16日の閣議のあとの記者会見で、経済の拡大にプラスの効果をもたらすという見方を示しました。
麻生副総理兼財務大臣は16日の閣議のあとの記者会見で、日銀によるマイナス金利の導入について、「短期や長期の金利が全体にわたって引き下げられることで、消費や投資にプラスに働き、預貯金に偏っている資産の運用先が変わって、経済の拡大にプラスになる効果を期待している」と述べ、経済の拡大にプラスの効果をもたらすという見方を示しました。
そのうえで、麻生副総理は「日本がマイナス金利を導入するのは初めてなので、効果が出るまで見守る姿勢が必要だと思う」と述べました。
また、石原経済再生担当大臣は「政策の意図としては、デフレ脱却に向けた日銀の強い意志の表れだと思っている。表層的には住宅ローン金利が低下するなどの影響が出てきているが、金融機関に今後どういう影響が及ぶかについては、もう少し分析が必要だ」と述べました。
麻生副総理兼財務大臣は16日の閣議のあとの記者会見で、日銀によるマイナス金利の導入について、「短期や長期の金利が全体にわたって引き下げられることで、消費や投資にプラスに働き、預貯金に偏っている資産の運用先が変わって、経済の拡大にプラスになる効果を期待している」と述べ、経済の拡大にプラスの効果をもたらすという見方を示しました。
そのうえで、麻生副総理は「日本がマイナス金利を導入するのは初めてなので、効果が出るまで見守る姿勢が必要だと思う」と述べました。
また、石原経済再生担当大臣は「政策の意図としては、デフレ脱却に向けた日銀の強い意志の表れだと思っている。表層的には住宅ローン金利が低下するなどの影響が出てきているが、金融機関に今後どういう影響が及ぶかについては、もう少し分析が必要だ」と述べました。