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シリアの病院空爆「ロシアが攻撃」トルコ非難2月16日 5時59分
内戦が続くシリアの北部で、病院の近くが空爆を受けて多くの市民が死亡したことについて、トルコ政府はロシアによる攻撃だと非難し、シリア情勢を巡って両国の間の対立が一段と深まっています。
シリアでは15日、北西部のイドリブ県で国際的なNGO「国境なき医師団」が支援する病院が空爆を受け、患者とスタッフ7人が死亡、8人が行方不明となっているほか、シリア北部の町アザーズでも病院の近くが空爆を受け、これまでに子どもを含む市民10人が死亡しました。
このうちアザーズでの空爆について、トルコのダウトオール首相は15日の記者会見で、「ロシアがカスピ海から発射したとみられるミサイルで病院と学校が攻撃された」と述べて、ロシアを非難しました。
トルコとの国境に近いアザーズの周辺では、少数民族のクルド人勢力がほかの勢力に対する攻勢を強め、ロシアはこのクルド人勢力を空爆で支援してきました。これに対しトルコは、このクルド人勢力をテロ組織と名指しし、13日以降、越境攻撃に乗り出しています。
シリアの内戦を巡っては今月12日、過激派組織ISなどへの攻撃を除き、シリア全土で1週間以内に戦闘を停止させることで関係国が合意したばかりです。
その関係国の一員であるロシアとトルコが、それぞれシリア国内への軍事的関与を強めて対立を一段と深めていて、内戦の鎮静化は難しい状況となっています。
このうちアザーズでの空爆について、トルコのダウトオール首相は15日の記者会見で、「ロシアがカスピ海から発射したとみられるミサイルで病院と学校が攻撃された」と述べて、ロシアを非難しました。
トルコとの国境に近いアザーズの周辺では、少数民族のクルド人勢力がほかの勢力に対する攻勢を強め、ロシアはこのクルド人勢力を空爆で支援してきました。これに対しトルコは、このクルド人勢力をテロ組織と名指しし、13日以降、越境攻撃に乗り出しています。
シリアの内戦を巡っては今月12日、過激派組織ISなどへの攻撃を除き、シリア全土で1週間以内に戦闘を停止させることで関係国が合意したばかりです。
その関係国の一員であるロシアとトルコが、それぞれシリア国内への軍事的関与を強めて対立を一段と深めていて、内戦の鎮静化は難しい状況となっています。