開始2日で1,000万円! 慰安婦“手のひらフィギュア”で大儲け!? ところで「不可逆的な解決」は……?

日刊サイゾー / 2016年2月15日 15時0分

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 韓国の日本大使館前にある慰安婦像。日韓関係改善の足かせとなっているわけだが、韓国では最近、その慰安婦像を手のひらサイズのフィギュアにして普及しようという「小さな少女像プロジェクト」が始まり、話題になっている。

 事の発端は、在韓日本大使館前に設置された“本物”の慰安婦像を制作したキム・ウンソン、ソギョン夫妻。彼らは2月3日、慰安婦像を世界中に広く拡散させ、日本政府の支援金の代わりに国民基金を集める財団に力を貸すという名目で、この「小さな少女像プロジェクト」を開始した。同プロジェクトは開始から2日で、早くも3,600人を超える後援者が集まり、募金目標額の1億ウォン(約1,000万円)を達成している。

 キム夫妻は、ホームページを通じて「私たちは、日本政府が“平和の少女像”(慰安婦像)をとても不憫に思っていると、あらためて認識した。そこで、より多くの少女像を作って、韓国中はもちろん、世界各地に広く拡散させる」などと訴えた。

 このプロジェクトに参加したい人は後援金を支払うわけだが、1,000ウォン(約100円)から参加できる。そして2万ウォン(約2,000円)以上、10万ウォン(約1万円)以上、30万ウォン(約3万円)以上、50万ウォン(約5万円)以上などとランクがあり、金額に応じて受け取れる慰安婦フィギュアのサイズが変わるようだ。例えば、2万ウォン(2,000円)以上を支払った人には10cmバージョンと関連書籍などが送られる。最高額の82万ウォン(約8万2,000円)以上を募金すれば、10cm、20cm、30cmの慰安婦フィギュア3体がついてくるという。

 開始2日間で早くも目標金額を達成してしまうほどの大盛況っぷりには、主催者のキム夫妻も驚いている。韓国メディアに「(目標額を)1億ウォンと定めているが、こんなに支持されるとは思っていなかった。国民の力がすごい」と話す。そして、「このプロジェクトは、日本政府によって始まったようなものだ。日本は少女像だけ片付ければどうにかなると思っていたようだが、今の熱気を見ると、(このプロジェクトが)すぐに全世界に広がる可能性もあるだろう」と締めくくっている。
 
 今回のプロジェクトは基金への寄付が目的だが、もちろん制作費は回収する。慰安婦のフィギュアは3Dプリンターなどを駆使して作っているそうだが、今の盛況ぶりを見ると、すでに元手は回収できたのではないかと思われる。
 
 慰安婦問題は昨年12月の日韓合意によって「不可逆的な解決」となっているが、慰安婦フィギュアへの熱気を見る限り、むしろ永遠に解決できない問題に思えてくるが……。

日刊サイゾー

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