福家司
2016年2月16日03時00分
引き揚げ船「興安丸」の木製模型が15日、舞鶴市の女性から舞鶴引揚(ひきあげ)記念館に寄贈された。60年近く前に船員から贈られたという。同館は市民と船員の交流を物語る貴重な資料として、展示する方針だ。
同館によると、「興安丸」は1953~57年、引き揚げ船として延べ約20回、旧ソ連や中国から舞鶴へ引き揚げ者を運んだ。
模型を寄贈した同市余部下の川畑栄子さん(81)方は当時雑貨店を営んでいた。調理担当の船員だった守護守さんが、よく買い物に訪れていたという。川畑さんは「時には自宅でチャーハンなどを作ってくれ、造船所に勤めていた夫(正夫さん・故人)を船に招待してカレーをごちそうしてくれた」と振り返る。
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