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シリア 病院への空爆相次ぎ大勢の市民が死亡
2月15日 23時17分

内戦が続くシリアで15日、各地の病院が相次いで空爆を受けて子どもを含む大勢の市民が死亡し、関係国が先週、シリア全土での戦闘の停止で合意したにもかかわらず、逆に戦闘が激化して、市民の犠牲が増え続ける事態となっています。
シリア北西部のイドリブ県で15日、パリに拠点を置く国際的なNGO「国境なき医師団」が支援している病院が2度にわたって空爆を受けました。
国境なき医師団によりますと、この空爆で病院の患者とスタッフ7人が死亡したほか、スタッフ8人の行方が分からなくなっているということです。
一方、イギリスを拠点に内戦の情報を収集している「シリア人権監視団」によりますと、シリア北部のトルコ国境に近い町アザーズでも15日、病院の近くが空爆を受け、子どもを含む市民10人が死亡したということです。
空爆を受けた地域はいずれも反政府勢力が支配する場所で、アサド政権かロシア軍が空爆を行った可能性があるとみられています。
シリアの内戦を巡ってはアメリカとロシアを含む関係国が今月12日、過激派組織IS=イスラミックステートなどへの攻撃を除き、1週間以内にシリア全土で戦闘を停止させることで合意しましたが、その後、各地で逆に戦闘が激化して、市民の犠牲が増え続ける事態となっています。

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