韓国男性の家事・育児参加が増加、仕事と家庭の両立には課題も

■育児は主に妻の役割

 男性の家事への参加は増えているものの、育児は依然として妻に任せている夫が多かった。家族実態調査の結果、12歳未満の子どもに対し、食事を食べさせる(73.3%)、勉強を見る(73.1%)、準備するものをそろえる(82.6%)、教育(保育)施設を探す(77.5%)といった育児は「ほとんど・主に妻がやる」との回答が圧倒的に多かった。「夫と妻が同じくらいやる」という比率が高かったのは、子どもと遊ぶ(40.1%)、病気のときに病院へ連れて行く(27.8%)、お風呂に入れる(23.3%)くらいしかなかった。

 小学1年生の息子を育てているワーキングマザー(38、ソウル市陽川区)は「幼いころ母親がずっとそばにいたため、忙しいとき夫に預けようとしても子どもが慣れていなくて疲れるようだ。夫は週末に3-4時間ほどチャンバラして遊んでやる程度」と話した。

 育児をする父親のための社会的インフラが整っていないとの指摘もある。昨年、半年間の育休を取った父親(38)は「外に連れて行っても男性トイレにオムツ交換台がなく、ベビー休憩室も授乳室と同室になっていることが多くて使いにくい」と話している。

 女性家族部はこうした指摘を受け、公共機関やスーパー、デパートなどのベビー休憩室の案内板に父親と子どものマークを加え、男性トイレにもオムツ交換台を設置するなどの改善を進めている。同部の関係者は「日常生活での父親の育児が当たり前になり、仕事と家庭を両立する文化が定着するよう、後押ししていきたい」と話している。

チョン・ギョンファ記者
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