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脳の構造 5億年以上前に形成か
2月16日 1時30分

進化の過程で、およそ5億年前に人類などの祖先と分かれたと考えられている原始的な特徴を持つ生物の「胚」に、大脳や小脳のもととなる部分があることを理化学研究所などのグループが突き止めました。研究グループは、人類などの脳の基本的な構造が5億年以上前に形づくられていたことを示す成果だとしています。
神戸市にある理化学研究所の倉谷滋主任研究員と兵庫医科大学などのグループは、進化の過程で脳がどのように発達したかを探るため、深海に住む原始的な特徴を持つ脊椎動物のヌタウナギとヤツメウナギについて、それぞれの受精卵が成長した「胚」を詳しく分析しました。
その結果、大脳や小脳のもととなる部分があることを突き止めました。これらの生物の祖先は、およそ5億年前、人類などの祖先と分かれたと考えられていて、研究グループは、人類などの脳の基本的な構造が5億年以上前に形づくられていたことを示す成果だとしています。
倉谷主任研究員は、「私たちの脳の基本構造が進化の極めて早い段階でできていたことが分かった。進化の過程を解明するうえで貴重な成果だ」と話しています。この研究成果は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されます。

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