【寄稿】韓国に「伝統韓食」を伝える大学を

 文化体育観光部(省に相当)は今年、韓国を訪れる外国人観光客の数を1650万人ほどと見込んでいる。海外からやって来た観光客は、ショッピングの次に韓国料理に大きな関心を抱いているようだが、彼らが本当の韓食を味わうことができているとは考えられない。しっかりと整備され運営されている飲食店やシェフがまだまだ足りないのがその理由だ。この問題を解決する鍵は教育にある。今からでも遅くはない。韓食の調理法はもちろん、その伝統までしっかりと伝える調理学校や専門学校、短大ができれば、韓食をこれまで以上に品格のある食文化へと発展させることができるのではないだろうか。

 つい先日、ある新聞の記事が目についた。最近の小学生は2人に1人が将来就きたい仕事としてシェフを挙げているという。韓国の食文化を発展させる基盤はこのようにしっかりしている。彼らが韓食の伝統を継承し、優秀なシェフへと育った時に、海外からも多くのシェフたちが韓食について学ぼうとやって来るだろうし、また観光客も今以上に増えるだろう。Kフードはこのようにして世界に広がっていくのだ。

ユン・スクチャ(韓国伝統飲食研究所長)
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