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彼氏の竜人さんと
結婚が決まり、
色々と必要な事を進めている中、
「指輪は要らない」とお互い意見が一致していた。
で、自分のオバーチャンの形見を
貰える事になった。
年季の入った箱。
高級そうだ。
結婚が決まり、
色々と必要な事を進めている中、
「指輪は要らない」とお互い意見が一致していた。
で、自分のオバーチャンの形見を
貰える事になった。
年季の入った箱。
高級そうだ。
ダイヤでけぇ
とにかくデカい
おばあちゃんの家はお金持ちだったので
けっこうスゴイやつだと思う。
おばあちゃんにとっても大切なものを
頂いてしまったので
もうこれで十分過ぎるほどな話だ。
これほど有難い事は無いと思う。
ともかくこれで婚約指輪はあるので、
もういいねって事になった。
とは言え、挙式はするので、
二人で安いやつでいいからって気持ちで
結婚指輪らしきものを買いに行った。
これを買った。
沖縄の模様「ミンサー」という柄が入っている
シンプルなデザインの指輪。
写真で見るとカジュアル寄りに見えるが
はめてみると品のいい感じ。
すてきだ。
店員さんにわがまま言って
ネックレス化するためのチェーンと
ホタル石を付けてもらった。
ホタル石が私は好きなのだ。
沖縄に行くたびに買ってるぐらいだ。
うむ
十分すぎるほど満足。
そんで
竜人さんちに帰宅。
部屋に入ると
部屋が真っ暗になっている。
竜人「えみちん！ダンジョンだよ！」
私「ダンジョンか！」
竜人「ダンジョンと言えば何がある？」
私「宝箱！」
竜人「じゃあ探さないと！」
そして暗闇をやいのやいの歩き回る。
なんか光ってる場所を発見。
私「宝箱があったー！」
竜人「やったね！」
しかし宝箱には鍵がかかっていた。
私「鍵開けスキルが足りないようだ！」
竜人「えみちん思い出して！どっかで鍵拾わなかった？」
私「ええ！？（考え込む）」
竜人「案外もう持ってるかもよ」
自分のジャケットのポケットに鍵が入っていた
私「あーこれなんか拾ったけどまあいいかって忘れてたパターンか」
竜人「あるよねー」
私「あるよねー」
んで開けた。
「オリハルコンだー！！！」
以前、軽口で話してた時に
竜人さんがササッとデザインを描いた事があった。
参考ブログ：http://goo.gl/O8TzoT
それを本当に作ってしまったようだ。
シルバーで自作したそうだ。
ダイヤとガーネットが入っている。
ルビーじゃなくてガーネットにしたのは
ガーネットが竜人さんの誕生石だからだそうだ。
ちなみに、以前指輪下見に行った時
ダイヤ単体でも買えるのを見たのだが、
それを買ったそうだ。
記憶があいまいだが、
ダイヤだけで20万円ぐらいしたような・・・
これ、グーで殴ると
相当な攻撃力になるよ
実際、強盗が入って来たりしたら
包丁とか持ちだすよりも
自分的にはこっちのほうが小回りきいて使いやすい。
たぶん右手にハメてがんばるだろう。
そう考えると
案外利にかなっている贈り物である。
実際、結婚の贈り物として
男性が女性に短剣を護身用として贈る国もあったとか。
思い切りグーで握りしめてれば
相手に奪われる事もないしね
指輪が武器というのはかなり便利。
銀英伝でもキルヒアイスを殺したのは指輪だったし。
私は全力ではしゃいだ。
竜人「ダイヤが何カラットとかでモメる彼女じゃなくて
これで喜ぶえみさんがだいすき」
私「ミスリルソードだとちょっとイヤだよな」
竜人「序盤～中盤の武器だもんな」
私「だからってエクスカリバーやラグナロクも
アホっぽくてイヤなんだよ
最強アピしすぎな感じで」
ファミコン・スーファミ時期の
ドラクエやＦＦ経験者なら分かるだろう
この感覚
ところで、
婚約指輪というものは
何しろ高価なので
永久にタンスにしまっているというイメージがある。
子供の頃、
母親のタンスをこっそりあさって、
婚約指輪を発見してしまって
ドキドキした思い出がある。
見てはいけないものを見てしまったような。
なおかつ、すごいものを見てしまった高揚感。
だからこそ、
生涯のほとんどを
タンスで過ごす婚約指輪なんか
要らないと思っていたのだが。
竜人「えみさんのその話を聞いて
子供が将来タンスをあさった時に
オリハルコンを発見してしまうびっくり感も
想定しているのだよ」
そりゃ、びっくりするだろうな、
色んな意味で。
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか？」
オリハルコン「誓います」
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