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「国境管理怠る」EU ギリシャに改善勧告
2月13日 7時08分

EU=ヨーロッパ連合各国は、ギリシャ政府に対し、シリアなどから押し寄せる難民や移民に対する十分な審査を行わず、国境管理の義務を怠っているとして、改善するよう勧告しました。
ヨーロッパには内戦が続くシリアなどから大勢の難民や移民が押し寄せていて、EU域内に入った難民の数は、去年1月からこれまでに113万人にの上り、このうちの8割が最初にギリシャに到着しています。
EUでは、保護を必要とする難民かどうかを審査し、不法移民が域内に入るのを防ぐ責任は最初の到着国が担いますが、ギリシャに到着した多くの難民が、十分な審査を受けないまま、周辺国に移動してドイツや北欧に殺到しており、混乱が広がっています。
これについて、EU各国は12日、ギリシャ政府は国境管理の義務を怠っているとして、改善するよう勧告しました。3か月以内に改善が見られない場合、各国が改めて同意すれば、ギリシャは域内の人と物の「移動の自由」を認めるシェンゲン協定から一定期間外されるという厳しい制裁を科されます。
しかし、ギリシャでは厳しい緊縮策の影響で、国境管理の業務を担う人員や設備が乏しく、不法移民の監視や取締りに当たる警察官も削減の対象になっていることから、直ちに改善策に乗り出すのは容易ではないとみられています。

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