不審メール急増に韓国警戒 北朝鮮がハッキング目的?
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が6日に4回目の核実験を実施した後、インターネット上で北朝鮮によるものと推定される挑発行為が相次いでいることから、韓国政府が「サイバー警報」を引き上げるとともに国民に注意を喚起した。
未来創造科学部は25日、「政府は北の核実験後、北のサイバー挑発の可能性に備えサイバー警報を『正常』から『関心』に一段階引き上げた」と明らかにした。
最近、青瓦台(大統領府)や政府機関、ポータルサイト管理者などを装って返信を誘導するメールや、情報を抜き取る形のハッキングのメールが出回っているという。インフラ関連分野の関係者を狙ったハッキングもある。同部は「(北朝鮮による)4回目核実験に関連した韓国の対応や戦略を探り、さらなる挑発を準備しようとする北の仕業である可能性に注目している」とした。
政府は北朝鮮のサイバー攻撃に備え、国や公共機関職員の常用メールの使用を遮断したり、国の主要インフラに対する点検を実施したりと対応を強化している。ITサービス事業者やソフトウエア開発会社など民間に対しても、北朝鮮のサイバー攻撃に備えたセキュリティー管理を繰り返し要請したという。
一方、国民に対しては「パソコンやスマートフォンに最新のウイルス対策ソフトを入れ、疑わしいメールを開かないようにするなど、セキュリティーに気をつけてほしい」と呼びかけた。
関連記事
- 大統領府詐称メールは中国のIPアドレス 北朝鮮犯行か=韓国01-18 13:35
- 大統領府詐称のメール出回る 「北核実験で意見収集」=韓国01-15 09:45
- 北朝鮮サイト 地雷事件関連指令やハッキングを否定10-23 09:34
- 北朝鮮が韓国大統領府などをハッキング=国家情報院10-20 20:16