スマホ普及で変わる韓国小学生のネットいじめ

家庭内の事情などを共有していじめる…大人たちの「チラシ」顔負け
-スマートフォン所持者が増えたことで生じた副作用
「誰々が好き」といった愛嬌
「何々だって」といった式の否定的な内容が主…「先生が言ってたんだけど」
カカオトークに入れない子どもが主な攻撃対象

 このため、中学や高校で見受けられるいわゆる「カタ(カカオトーク上でのいじめ)」が小学校でもたびたび起きている。カタとは、一人をカカオトークの団体チャットルームに招待した後、数人で寄ってたかって中傷罵倒を浴びせることをいう。ソウル市道峰区の小学6年の担任を務めるイさん(30)は「クラスの約10人が特定の児童に対して悪口を書き込んだ後、カカオトークを脱退してしまうことで、誰が『カタ』を始めたのか分からないようにする手口で嫌がらせをすることもある」と話す。

 子どもたちの間で出回っているカカオトーク・チラシは、主にスマートフォンを持っておらずカカオトークの団体チャットルームに入ってこられない児童を話題に挙げるケースが多い。ある小学校の教師は「最近小学生たちの間では『対話』よりも『チャット』が主な疎通手段だ。スマートフォンを持っていない子たちが主にいじめられている」という。今年、小学5年に上がる娘を持つチョンさん(41)=女性=は「娘が『スマートフォンがなければいじめられる』と言ってスマートフォンを買うようせがまれている。スマートフォンを買い与えれば今度は副作用が大きくなりそうで、どうすればいいか悩んでいる」と話した。

ユン・ヒョンジュン記者
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