スマホ普及で変わる韓国小学生のネットいじめ

家庭内の事情などを共有していじめる…大人たちの「チラシ」顔負け
-スマートフォン所持者が増えたことで生じた副作用
「誰々が好き」といった愛嬌
「何々だって」といった式の否定的な内容が主…「先生が言ってたんだけど」
カカオトークに入れない子どもが主な攻撃対象

スマホ普及で変わる韓国小学生のネットいじめ

 「これって本当?」

 京幾道高陽市の小学校に通う女子児童のイさん(12)は最近、同じクラスの友人から「お前の父さんは障害者で家も家賃を払って暮らしているというけど本当か」と質問された。イさんが「何のことか」と問い返すと、友人はイさんの家が話題に上ったカカオトーク(スマートフォン向け無料チャット・通話アプリ)のチャットルームでの書き込みを見せてくれた。同じクラスの友人約10人が参加しているカカオトークのチャットルームだった。イさんは「スマートフォンがないため、こんな書き込みが出回っているのを知らなかった。友人に『いじめ』の対象にされることを恐れ、こうした文章を誰が掲載したのか問いただすこともできなかった」と肩を落とす。

 小学生たちの間でカカオトークのチャットルームを通じた「うわさ」がはやっている。「チョルスはヨンヒのことが好きだって」といった具合の愛嬌(あいきょう)じみた文章を通り越し、特定の児童の家の経済事情や親の職業、障害の有無に関する書き込みなど、デリケートな内容を伝えるケースが少なくないという。ある小学校の教師は「最近子どもたちがカカオトークでうわさする内容の中には「何々だって」というように誇張されたり事実でなかったりする内容が多いなど、特定の児童に対する否定的な内容が非常に多い。一種の小学生版『カカオトーク・チラシ(「チラシ」は真偽の怪しい情報を集めた情報誌)』といったところ」と現状を話す。

ユン・ヒョンジュン記者
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