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News Up 変わる大学生の卒業旅行
2月15日 20時44分

News Up 変わる大学生の卒業旅行
「イタリア&スペイン旅行に行ってきます~!」。「スノボin長野ほんとに楽しかった!!」。「卒業旅行なうです」。今月に入って、大学生の卒業旅行が本格的なシーズンを迎え、インターネット上のSNSやブログには、さまざまな書き込みがされています。いつの時代も旅のプランを練り上げて行く人たちが多いと思いますが、その卒業旅行に今、変化が表れています。

ビーチリゾートの人気高まる

先月中旬、旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」が、22歳から25歳の「現役学生世代」と、40代と50代の現役学生の「親世代」、それに、65歳から75歳の「祖父母世代」のそれぞれ200人ずつを対象に、卒業旅行の行き先や予算などについてインターネットを通じて質問し、卒業旅行に対する世代間の意識の違いを調べました。
このなかで、海外旅行の行き先を尋ねたところ、「祖父母世代」や「親世代」では、1位はいずれもフランスだったうえ、上位はイタリアやアメリカなど比較的遠い欧米の国々が占めました。その一方で、「現役世代」では、1位はハワイ、2位はグアムとなり、近場のビーチリゾートの人気が高まっていました。

安い・短い・何回も

さらに、調査結果からは、卒業旅行にかける予算や日数にも変化が出ていることが分かりました。
このうち、卒業旅行で海外に行った人のうち、1回当たりの費用を尋ねたところ、20万円以上と答えた人の割合は「祖父母世代」では65%、「親世代」では40%だったのに対して、「現役世代」では24%と低くなりました。
また、1回当たりの日数は11日以上と答えた人が「祖父母世代」では51%だったのに対して、「現役世代」では12%にとどまりました。
一方で、卒業旅行に行く回数を調べたところ、1回と答えたのは、「祖父母世代」で83%、「親世代」で85%を占めたのに対し、「現役学生世代」では1回が48%と最も多かったものの、2回が25%、3回以上も27%と、卒業旅行に複数回、出かける人が多くなっていることが分かりました。
こうした結果について「エクスペディア・ジャパン」は、「『現役世代』の学生は大学のサークルやゼミ、それにアルバイトや恋人など、それぞれのコミュニティーでの人間関係を重視し、より安い費用で、短い期間の卒業旅行を繰り返し行っているのではないか」と分析していました。

SNSの影響も

今どきの卒業旅行を考えるうえで欠かせないのが、SNSの存在です。
大学生はSNSで卒業旅行の様子を友達に見せることを意識していて、大手旅行各社もこれに合わせた商品やサービスを展開しています。
JTBによりますと、近年の卒業旅行では自分のSNSで紹介するために、話題性があって、写真映えのする場所が人気があるとみられるということです。このためJTBでは、海外では60周年を迎えた、アメリカ西部のカリフォルニア州にあるテーマパーク「ディズニーランド」が注目を集め、アメリカへの旅行の申し込みが去年の2倍になっているほか、国内でも北陸新幹線の開業で話題の石川県への旅行が8.5倍になっているということです。
日本旅行では、SNSで旅行の様子を載せるなどインターネットを利用しやすくするため、学生向けの海外旅行のプランを申し込んだ全員に無線LANの接続機器のルーターを無料で貸し出しするサービスを今年度から始めています。HISでは、SNSを利用して旅行代金を値引きするサービスを去年から始めています。店で旅行を申し込む際に、顔面に絵を描く「フェイスペイント」をしたり、和服を着て行ったりしたうえで、その様子をフェイスブックやインターネットの画像共有サービス「インスタグラム」などのSNSに投稿することによって、旅行代金を割り引きするサービスも行っているということです。
時代によって、変化している卒業旅行ですが、一生の思い出になるのは今も昔も変わりません。自分に合った旅行を楽しんでほしいと思います。

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