2016/02/15 Mon 18:11更新
焼肉酒家えびす食中毒事件 立件断念
2011年に5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で富山県警などは店の運営会社の元社長ら2人を書類送検しました。直接的な証拠に乏しく不起訴になるとみられています。業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたのは当時、金沢市内などで「焼肉酒家えびす」を運営し現在、特別清算中の「フーズフォーラス」の元社長(47)と肉を納入していた東京の「大和屋商店」の元役員(41)です。2011年4月、北陸3県と神奈川県の「えびす」6店舗で発生した集団食中毒はユッケを食べた181人が症状を訴え5人が死亡しました。店では国の衛生基準を満たさない生肉を使っていたことがわかっていますが被害者が食べた肉が残っていないなど捜査は難航していました。警察は15日、元社長らを書類送検しましたが、犯罪を認定する直接的な証拠がなく不起訴となる見込みです。