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戦士にも、時には休息を―。レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督は奮起を期待して、選手たちに豪華なプレゼントを与えるようだ。

現在プレミアリーグ首位に立つレスターだが、第26節のアーセナル戦で逆転負けを喫した。まだ首位であるものの、アーセナルとトッテナムには勝ち点2差に迫られた。

アーセナル戦では1人退場者を出し、苦しい展開に耐えながらも押し切られた格好だった。ここまで駆け抜けてきたチームには、切り替えが必要かもしれない。

プレミアリーグは、今週末には行われない。FAカップがあるためだが、すでに大会から敗退しているレスターは、2週間試合がないことになる。指揮官は、この期間を有効活用するつもりらしい。

イタリア人指揮官はこれまでも、チームを縛り付けることはしてこなかった。クリスマスにはコペンハーゲンでパーティーを開くことを許可し、リヴァプール、マンチェスター・シティ、アーセナルという強豪との3連戦に全勝して勝ち点9を得たなら、オフを与える予定だった。

アーセナル戦に敗れて、3連勝はならなかった。だが、奮闘した選手たちに、指揮官は“アメ”を与えるようだ。イギリス『デイリー・メール』がラニエリ監督のコメントを伝えている。

「選手たちとちょっとした賭けをしたんだ。彼らは『もし(強豪との3連戦で)勝ち点9を奪ったら、1週間の休みをくれますか?』と聞いてきた」

「得た勝ち点は6だった。だが、心の中で私は『OK』と言っていた。シティ戦で勝ち点1、今日(アーセナル戦)勝ち点1でも満足だった。それでは勝ち点2にしかならない計算だが、(実際には)勝ち点3を得たんだ」

そこで選手に寛大な言葉を投げたわけだ。

「『OK、この試合には勝ったも同然だ。家に帰って、その次の月曜に会おう』と言ったのさ。彼らはそれだけのことをした。素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたよ」

「彼らがどこに行くのか知らない。ドバイかもしれないね? 行きたいところに行けばいい。私はロンドンで1日過ごしてから、ローマに行くよ」

今季の躍進にもラニエリ監督は、シーズンを競馬のレースに例えて「ムチを入れるのは最後の直線に入ってから」と優勝への焦りを出さないように言い続けてきた。この“アメ”の後、どこでムチを入れるのか、指揮官の手腕が見ものだ。

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