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去年10~12月のGDP 2期ぶりマイナス2月15日 8時55分
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去年10月から12月までのGDP=国内総生産の伸び率は、個人消費が大幅に落ち込んだことなどから前の3か月と比べて物価の変動を除いた実質でマイナス0.4%、年率に換算してマイナス1.4%と2期ぶりにマイナスとなりました。
内閣府が発表した去年10月から12月までのGDPの伸び率の速報値は、物価の変動を除いた実質で前の3か月と比べてマイナス0.4%となりました。この伸びが1年間続いた場合の年率に換算しますと、マイナス1.4%となり2期ぶりにマイナスとなりました。
主な項目では、GDPの過半を占める「個人消費」は、気温が高めの日が続き、冬物の衣服や暖房器具の売れ行きが振るわなかったことなどからマイナス0.8%と大幅に落ち込みました。また、住宅投資は建築資材が値上がりした影響で住宅価格が上昇し販売が伸びなかったことなどから1.2%のマイナス、「公共投資」も2.7%のマイナスとなりました。
一方、「企業の設備投資」は、マイナンバーカードの導入に向けたソフトウエアへの投資などが増えて1.4%のプラスでした。「外需」は、中国をはじめ新興国向けの産業機械や船舶の輸出が低調だったことなどから、GDPを0.1ポイント押し上げるにとどまりました。
この結果、去年1年間を通したGDPの伸び率は、実質でプラス0.4%となり、名目ではプラス2.5%となりました。
主な項目では、GDPの過半を占める「個人消費」は、気温が高めの日が続き、冬物の衣服や暖房器具の売れ行きが振るわなかったことなどからマイナス0.8%と大幅に落ち込みました。また、住宅投資は建築資材が値上がりした影響で住宅価格が上昇し販売が伸びなかったことなどから1.2%のマイナス、「公共投資」も2.7%のマイナスとなりました。
一方、「企業の設備投資」は、マイナンバーカードの導入に向けたソフトウエアへの投資などが増えて1.4%のプラスでした。「外需」は、中国をはじめ新興国向けの産業機械や船舶の輸出が低調だったことなどから、GDPを0.1ポイント押し上げるにとどまりました。
この結果、去年1年間を通したGDPの伸び率は、実質でプラス0.4%となり、名目ではプラス2.5%となりました。
専門家「景気のけん引役いない」
去年10月から12月までのGDP=国内総生産の伸び率が実質で2期ぶりにマイナスとなったことについて、第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは「個人消費の落ち込みはかなり深刻で、消費増税の影響が残る一方で、賃金はほとんど伸びず家計は生活防衛色が強まってしまっている。政府や日銀は景気は緩やかに回復していると言ってはいるが、実態としてはなかなか回復とは言いづらい状況にあると思う」と話しています。
また、先行きについては「これまで企業収益を支えた円安が円高に振れたり、海外経済の減速で輸出が鈍化したりする可能性もあり、企業が設備投資や賃金を抑制するおそれがある。景気をけん引するものがなく、成長力が高まりにくい状況が続く」とみています。
そして、「日本経済の実力としての成長率が高まってこないのはかなり懸念されるところだ。構造改革や成長戦略を進めて実力を高めていくというのが重要になってくる」と話しています。
また、先行きについては「これまで企業収益を支えた円安が円高に振れたり、海外経済の減速で輸出が鈍化したりする可能性もあり、企業が設備投資や賃金を抑制するおそれがある。景気をけん引するものがなく、成長力が高まりにくい状況が続く」とみています。
そして、「日本経済の実力としての成長率が高まってこないのはかなり懸念されるところだ。構造改革や成長戦略を進めて実力を高めていくというのが重要になってくる」と話しています。
景気 街の人の実感は
商店街で街の人たちに景気の実感を聞きました。
このうち1人暮らしをしているという80代の女性は「景気はよくないと思う。必要なもの以外は買わないようにしている。スーパーのお客さんも減っている感じがする。みんな必要最小限のものを買っているのではないか」と話していました。
また子どもが3人いるという30代の女性は「景気は厳しいです。現在、育休中で、スーパーに行っても値段を気にするようになった。賃上げもなかなか厳しく、収入は夫の給料だけなので貯蓄には回らない状況です」と話していました。
またタクシー運転手の40代の男性は、「景気はここ1年くらい段階的に悪くなっていると感じる。政府もいろいろ取り組んでいるのでそのうち景気が良くなるかなと思っていたが、どうも良くならない。買い物は妻と安いところを回っている」と話していました。
このうち1人暮らしをしているという80代の女性は「景気はよくないと思う。必要なもの以外は買わないようにしている。スーパーのお客さんも減っている感じがする。みんな必要最小限のものを買っているのではないか」と話していました。
また子どもが3人いるという30代の女性は「景気は厳しいです。現在、育休中で、スーパーに行っても値段を気にするようになった。賃上げもなかなか厳しく、収入は夫の給料だけなので貯蓄には回らない状況です」と話していました。
またタクシー運転手の40代の男性は、「景気はここ1年くらい段階的に悪くなっていると感じる。政府もいろいろ取り組んでいるのでそのうち景気が良くなるかなと思っていたが、どうも良くならない。買い物は妻と安いところを回っている」と話していました。