初めて一般公募で大阪市内24区の区長に選ばれ、8月に就任予定の公募合格者を集めた連絡会が2日、大阪市役所で開かれた。
橋下徹市長は「個性豊かな区政運営で24区を24色に染めてほしい」と強調。大阪都構想で8~9の特別自治区に再編することを念頭に「早急に24区をブロック化し、新たな区割りの議論も進めてほしい」と指示した。
連絡会には合格者24人のうち海外在住の2人を除く22人が出席。橋下市長は「今までは全市一律の区政だったが、これからは24区が競争する。外部の価値観を持ち続けて、住民に変化を実感してもらえるように頑張ってください」と述べた。
公募は、区長を選挙で選ぶ大阪都構想を先取りする形で実施された。住民ニーズに沿った区政運営を目指すため、来年度予算からは24区長の予算編成権限を従来の約52億円から約781億円と約15倍に拡大。道路補修費を削減して待機児童対策や治安対策に回したりするなど、区長の裁量で予算枠を組み替えることも可能になる。
1461人の応募者は論文や2回の面接で選考。合格者24人の中には三井物産、トヨタ自動車の海外法人、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などの社員のほか、前兵庫県加西市長と元徳島県那賀川町長の首長経験者2人も含まれる。市職員からは現職区長6人が選ばれた。
橋下徹、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、トヨタ自動車、三井物産