どうも夏鎖芽羽です。
今回の雑記のテーマは「ライトノベルの定義」です。また厄介なものを…とこの手の議論を知っている方は思ったでしょうし、僕自身ライトノベルの定義なんて厄介なものについては語りたくありません。それではここで何を語るのか。今回だらだらと書くのは、僕がライトノベルを読み始めてから今日まで僕が経験してきたライトノベルの変遷?とでもいうべきものです。その中で今まで言われてきたライトノベルの定義(挿絵がどうこうとか、軽い文体だとか、ライトノベルレーベルから出ているだとか)の変化が見えてくるかな…と思い書く次第です。
僕がライトノベルを読み始めたのは中学二年生のころです。読み始めた理由などはこちらの小説「とあるライトノベルブロガーの日常~甘味料多め~」を読んでいただくとして…はい、宣伝です。
まぁ、ともかくそれまで読んでいた児童向け小説、純文学のからこちらに飛び込んだわけです。初めてのライトノベルは「とある魔術の禁書目録」でした。僕が中学生二年のころは(今から五年前なので2010~2011年ですね)このラノ2011で「とある魔術の禁書目録」が一位、ほかにも「はがない」「バカテス」「SAO」「ベン・トー」「文学少女」「生徒会の一存」「俺妹」が上位に来ていました。アニメのほうは「バカテス」「迷い猫オーバーラン!」「伝勇伝」「俺妹」「ニャル子」「IS」「これゾン」「緋弾のアリア」「電波女と青春男」「ロウきゅーぶ!」「ホライゾン」「シーキューブ」「ベン・トー」「はがない」が放送され、まさしく全盛期でした。ライトノベル市場の売り上げもこのころが成長のピークで(確か2012か2013が最高だったはずなので…)そんな時期にライトノベルに飛び込んでいったのです。
当時はライトノベルの風当たりがティーンの中ではまだ強いほうだったので、ライトノベルは親にも見られないように(元々家が文学の家系なので見られたらどうなるかわかりませんでした。今は一定の理解があるようですけど)「とある魔術の禁書目録」と「灼眼のシャナ」をこそこそと読んでいました。
さて、このころのライトノベルの定義ですが、個人的に肌で感じたものとして
・文庫本である
・アニメ・漫画調の美少女のイラストが表紙、挿絵に使用されている。
・どの作品にも少しのエロがある(いわゆるラッキースケベなど健全な範囲です)
の三つが主だったものでした。僕の周りのライトノベルを読まない人の認識も大差はなかったと思います。まぁ、このころはまだ何だかんだ体育会系の人間で、お小遣いも雀の涙ほどだったのでそんなに数を読んでいませんし、ネットもほとんど見ていなかったのであくま肌認識の話です。
そして中学三年生のころ(2011~2012年)になると、MW文庫が認知されるようになってきて(具体的に言うとそれまでライトノベルの棚にあったり、そもそも本屋では取り扱っていなかったのが一般文芸の棚で扱われるようになってきて)読み始めるようになりました。一番最初の読んだ浅葉なつさんの「空を魚が泳ぐころ」が滅茶苦茶面白くて、MW文庫にかなりのめりこんだのです。「0能者ミナト」「ビブリア」シリーズをはじめかなりの数を読みました。今では離れてしまってあまり読んでいないのですが、とにかく今までの小説にはない「新しさ」があり、それにはまったのです。MW文庫を読んだことがある方はわかるでしょうが、アニメ調のイラストがなかったので学校や家でも堂々と読めました。まぁ、一部そういったものがある作品もありましたが家でこそこそと読まなくてよくなり、やっていたスポーツも引退し、さらに読書スピードも上がり、携帯電話(今でいうガラケーです)も買い与えられネットでの情報収集が容易になりました。受験? 知らない子ですね。とにかく僕の周りのライトノベルの認識は変化していきました。
そんなある日、学校でMW文庫で読んでいると友達が話しかけてきました。
「お前、何読んでるの?」
「ん? これ」
「なになに○○○○(タイトル)ふーん…これAMWが出してるのか。それじゃいつかアニメ化するよ」
「なんで? これライトノベルじゃないじゃん」
「AMWが発行元ならライトノベルだろ?」
という会話をしました。印象的だったので結構鮮明に覚えています。その友達は僕と同じようにライトノベルを読む子で、電撃文庫をかなりの数読んでいたのでAMWが出しているものならライトノベルという認識があったのでしょう。僕のほかにも似たようなことを言ってくる友達はいて、イラストがないなら一般文芸だろ? いや発行元がライトノベルを出しているならライトノベルだ。という話をしました。今考えると、なかなか適当なこと言っているなーと思うのですがそこは中学生。まあ、とにかくそんなことがあったのです。
そういうわけで、当時のティーンの間ではMW文庫がライトノベルか否かで認識の差がありました。
そして一年たったあとのライトノベルの認識は
・文庫本である
・アニメ・漫画調の美少女のイラストが表紙、挿絵にかなり多く使用されている。
・ライトノベルの棚にある
に変化していきました。
これも肌感覚の話なのですが、当時の僕は、というか僕の周りの中学生は「ライトノベルの棚に置いてあるか否か」がライトノベルかそうでないかを判断する重要なファクタでした。
と、ここまで中学時代の僕のライトノベルの定義を肌感覚で述べましたが、高校時代から今日までを書くとすごい量になるのでここまでにしておきます。
それではまた。