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ゼミ生死傷の尾木教授「事件として社会に問う」2月15日 17時22分
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乗客乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故で、ゼミの学生4人が亡くなった、法政大学教授の尾木直樹さんが、事故から1か月たった現在の心境を語りました。
先月15日に起きた事故では、尾木さんのゼミの学生10人がバスに乗っていて、このうち、花岡磨由さん(22)、林晃孝さん(22)、西原季輝さん(21)、並木昭憲さん(21)の4人が亡くなり、残る6人も頭の骨を折るなどのけがをしました。
尾木さんは、犠牲になった学生の遺族と連絡を取り合ったり、けがをした学生を見舞ったりしているということで、かばんの中にはいつも亡くなった4人の写真を入れて持ち歩いているということです。
尾木さんは現在の心境について、「街を歩いていて、亡くなった学生とそっくりのショールをしている子を見ただけで、どきっとしてしまう。若い人に会うだけで、どんなに無念だったろうという思いが込み上げてくる。1か月というのは何の区切りにもなっていない」と述べました。
また、けがをした学生の状態について、「学生の中には、回復したと思っていたのに、新たに体に不都合が出てきている子もいる。けがの程度は世間に伝えられないほど厳しい」と話しました。
そして、今回の事故について、「これは単純な事故ではなく、行政の目が行き届かず、チェックが甘いなかで起きた、社会的な『事件』だと感じる。こうした状況を見逃してきた関係者は、自分の問題として捉えてほしい。この『事件』を通して社会に問うていきたい」と話していました。
尾木さんは、犠牲になった学生の遺族と連絡を取り合ったり、けがをした学生を見舞ったりしているということで、かばんの中にはいつも亡くなった4人の写真を入れて持ち歩いているということです。
尾木さんは現在の心境について、「街を歩いていて、亡くなった学生とそっくりのショールをしている子を見ただけで、どきっとしてしまう。若い人に会うだけで、どんなに無念だったろうという思いが込み上げてくる。1か月というのは何の区切りにもなっていない」と述べました。
また、けがをした学生の状態について、「学生の中には、回復したと思っていたのに、新たに体に不都合が出てきている子もいる。けがの程度は世間に伝えられないほど厳しい」と話しました。
そして、今回の事故について、「これは単純な事故ではなく、行政の目が行き届かず、チェックが甘いなかで起きた、社会的な『事件』だと感じる。こうした状況を見逃してきた関係者は、自分の問題として捉えてほしい。この『事件』を通して社会に問うていきたい」と話していました。